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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第九章、終わりの始まり
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D-70 空が割れた

「作者ぁ?」


「そう、作者。この物語を書き、この物語を終わらせる者だ。」


聖夜はため息をつく。


「作者ねぇ、お前が作者でこの世界を作ったってんなら俺らが創作物だってことか?」


「ん〜、間接的にはな。作者とはいっても俺が作ったものはこの世界だけであってお前達ではない。俺はただ初代神王を作っただけ、それ以外は俺の創作物が勝手に作ったものだ。」


「その作者が今更何しにきたんだよ。」


「ぼちぼちこの小説を終わらせようかなって思ってさ、だからエンディングを無理やり捻じ曲げる。」


「だから最近の話つまんなくなってたのか。」


「言うな!!」


つぼっちはiPadを取り出す。


「俺は元々はバッドエンドを迎える小説を書きたかったんだよ。でもなんだかんだ情が写って結果として前作では救済措置が行われた。でも今回は流石にバッドエンド路線にしようと思った、そこで今作は最初と最後に俺自らがエンディングをバッドエンドにするために参上したんだよ。」


iPadに文字を打ち込むつぼっち。


そして保存ボタンを押したところでiPadの電源を落とした。


「社長、時間っす。」


「おう、じゃあそういうことなんでこれからバッドエンドを迎えてもらいま〜す。」


つぼっちは黒い傘を開く。


すると傘がふわふわと上に向かって浮かび始める。


「……、聖夜くんあいつ撃ち落とします?」


「任せろ。」


聖夜は傘で飛んで行くつぼっちに向けてロケットランチャーを打ち込む。


ロケランは直撃し、つぼっちは墜落していった。


「でもあのカスが言ってた時間稼ぎってのはなんの時間稼ぎなんだろ。」


「…………まさか!!」


聖夜は扉を蹴破り、神の社に入り込む。


「キョキョキョ!!待っていたぞ愚人共!!」


少し前までペコペコしていたニヒトが嘘のようにぴんぴんとしていた。


そして右手にはアレイスターや天之川が災害神の封印に使った封印結晶だ。


しかし中に封印されているのは災害神が可愛く見えるようなドス黒い何かが入っていると気づく。


先程つぼっちが言っていたバッドエンドというのはこれの話だったのかもしれない。


「それは?」


「キョキョキョ、今から見せてやる!!」


ニヒトは封印結晶を地面に叩きつける。


すると中に入っていた黒いモヤがどんどん巨大化して行く。


そしてモヤがある程度固まったところで天井を突き破り空へ打ち上げられた。


「…………え?」


ニヒトもあっけに取られている。


「…………ニヒト、最後に言い残すことはあるか?」


「不発!?そ、そんなはずはない!!」


聖夜がニヒトを殴ろうとしたその瞬間、




空が割れた。


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