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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第七章、虚う神
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D-63       

一方こちらは病院のような場所。


ここでアレイスターと虚神うつろがみは対峙した。


『ひさしぃな、緑の男よ。』


「えぇ、できればあなたとはもう会いたくなかったですが。」


霧のように薄い虚神に話す。


だがこんな薄い存在にアレイスターは以前訳のわからないやり方で惨敗している。


その無念を今晴らす時だ。


『くっふっふっふっふ、いい目をするようになったな。以前のただの殺人鬼のような目とは違い覚悟を持った目だ、それはなんの覚悟だ?』


「私は自分のためだけに聖夜くんを巻き込んでしまった、初めの頃は償いなどはどうでもよかった。ただ後ろ盾が有ればそれでいいと思ってついていってた、でも今は違う。聖夜くんという人間に希望を持った、この人に一生ついていこうと強く決めたんです。」


『…………やはりあの男は人を魅了する何かがあるのだな。我が盟友もそうだ、あの男に何かを感じると楽しげに話しておった。』


霧のような体がバフバフと動く。


「私は元の世界に戻って聖夜くんを王に戻す、そしてその下で一生を過ごしたい。」


『それは叶わない願いだなぁ。』


虚神の手には大きな斧のような神器が握られている。


『神器メルトゥナド、こいつで貴様の頭をかち割ってやろう。』


「それは痛そうですね、でもこちらも負けるつもりはありませんから。」


『その意気や良し、名を問おう。』


「私は【楽園の守護者】…………いや、ただの王の付き人のアレイスターだ。」


『我は【虚神】、以前はザンギエルという名だったが今はもうない。』


「そうか、なら先にいかせてもらうぞ!!」


アレイスターはバッと前へ飛び出す。


アレイスターは常に30秒先を見ているので攻撃はそう簡単に当たらない。


「くらえ、《ギガ・ボルト》!!!!」


アレイスターの雷魔術が炸裂する。


『当たらんよ。』


しかし薄い虚神には当たらなかった。


虚神は気配を消してアレイスターの後ろに周り、神器を振り下ろす。


「見えてますよ!!」


それを軽々とアレイスターは避ける。


神器はそのまま地面に激突した。


『ふむ、やはり未来視は厄介だな。』


するとアレイスターの後ろに立っていた虚神はグリンとアレイスターの前に瞬間移動した。


「な!?」


未来にそんなものは映っていない。


『ほれ、避けてみろ。』



ガン!!!!!



神器が激突する音が響いた。


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