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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第五章、最後の王天使達
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D-58 偽神器

「き、貴様なぜ!?」


「僕は金棒に殴られる前に時間を止め、金棒に柔化魔術をかけさせてもらった。そのおかげで吹き飛びはするけどたいしたダメージにはならなかったって訳。」


「し、しかし何枚もの壁にぶつかっていたではないか!!」


「ん?壁なんか炎魔術を一瞬で何百発も撃てば僕に当たる前に溶けるよ。」


「そ、そんな魔力が……。」


時間停止という最強クラスの能力、そして無限に減ることのない魔力という規格外の力二つを兼ね備えた()、それが天之川だ。


「さて、君には次の戦いに向けての準備の手伝いをしてもらおうか。」


天之川の頭上にギザギザの三重天輪が浮かび上がる。


「そ、その天輪は!!」


「そう、神の天輪だ。神格者(神と同等の存在)や神にだけ現れる天輪だ。僕はいつのまにか神格者になってたみたいだ。」


次に天之川が右手を横に伸ばすと魔法陣が浮かび上がり、中から巨大なガトリングガンが出現した。


ガトリングには小さな三重天輪のエンブレムが書かれている。


「偽神器ミャミャシャン、これが僕の神器だ。」


神器とは神格者や神が持つ武器のこと。


絶対に壊れることはなく、動力は魔力で動く。


「さて、威力を試してみるか。」


ガチンと天之川がスイッチを入れると銃身がだんだん加速するように回っていく。


「逃げ回れ。」


天之川がトリガーを引くと一気に魔力でできた大量の弾丸がサンダルフォンに飛んでいく。


「ぐぅぅぅ!!」


サンダルフォンは咄嗟に5重のバリアを貼るが弾丸が多すぎるせいでどんどんと割れていく。


こんなものまともに食らえば蜂の巣確定だ。


しかもこのガトリングは弾が切れるまで永遠に発射し続け、その弾丸は天之川の魔力でできている。


だから天之川の魔力が尽きるまでだが天之川はエクストラスキルのおかげで魔力が永遠に切れることはない。


「さて、そろそろかな。」


天之川はトリガーを引きつつ悠長に本を読んでいる。


サンダルフォンを守る5枚目のバリアが破壊される。


「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


バリアを失ったサンダルフォンは銃弾をモロに食らう。


この時、銃弾が最初に飛んできてから2分しか経過していなかった。




銃弾が止まったのは天之川が本を読み終わった最初の発射から約10分後だった。


サンダルフォンは死んでなお8分以上弾を喰らい続けていた。


「あらら、王天使の中でも強いって聞いてたけどやっぱり大したことなかったな。」





第十の王天使【神の王国】サンダルフォン 原型を失い絶命。


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