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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第四章、【審判役】
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D-52 残りの王天使

「それじゃあ残る王天使は第九と第十だけか。」


「いよいよここまで来ましたね。」


「でもこの後まだ災害神がのこってるよね。」


忘れてた!!


王天使を倒すのはあくまで神であるニヒトを引き摺り下ろすため。


時間を元に戻すには【時間(リモート)渡航者(コントローラー)】の力がいるのだ。


現在力を持っているのは天之川の【時間停止】と聖夜の【時間逆行】、そして以前対峙した災害神達も詳しい能力は知らないが三体とも持っているという。


そして災害神を自らの体に封印することでその時間を操る力を聖夜達に無理やり取り込むことで時間を戻す用意は完了するのだ。




「どうする?先に王天使倒すか災害神を倒すか。」


「王天使の方が堅実だと思いますよ、他の王天使との戦いで強くなっているとはいえ私たちが災害神に勝てるビジョンが見えません。」


「じゃあ先に王天使をぶちのめしてくるか。」


「そんな簡単にできるようなことじゃないと思うけど……。」


隠して残りの王天使を倒すために聖夜達は再び天国へと向かうのであった。





【神聖天国】ディーヴァ



「メタトロン以来だな、ここ来るの。」


「最初に来た時僕たち捕まったもんね。」


聖夜たちは足早に神の社に向かう。


「ここが神の社か。」


天国の中で一際大きい聖堂にたどり着く。


扉を開けると中は教会のようになっていた。


扉の先には紫色の髪の毛の女性天使が佇んでいる。


聖夜はどことなく、その天使に見覚えがあった。


剣の中のベルゼブブも同じく。


「お前……、ガブリエルか?」


ガブリエル。


聖夜達が元の世界で戦い助けられた国守正義くにもりせいぎという熱血な男。


その男と生涯を共にしていた天使がガブリエルだったのだ。


しかし目の前にいるガブリエルはどことなく以前の姿ではない。


鋭い目がそれを表していた。


「いかにも、私は神より皆の模範であるよう【紫の基礎】を授かりし王天使ガブリエル。」


言葉遣いもおちゃらけた口調から冷淡な口調に変わっている。


ガブリエル大好きの正義がこの時のガブリエルを見たらきっと泣くであろう。


「……ここにはお前だけか?もう二体ほど気配を感じるんだが。」


聖夜がそういうと教会の高いところに設置されていたステンドグラスがパリンと音をたてて割れる。


そしてそのステンドグラスを突き破るように男の天使が登場した。


「ぬぅぅぅん!!我が名はサンダルフォン、初代メタトロンの兄にして神より【神の王国】を授かりし最強の王天使なり!!!!」


そして次に教会の床に書かれている魔法陣が光だす。


その光の中からは真っ白な祭司服を見にまとったいかにも悪という感じの男が出現した。


「キョキョキョ、この私自ら貴様らの目の前に感謝するがいい。私の名は……、」


男は深く息を吸い込み、


「ニヒト、この世界の【神】だ。」


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