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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第四章、【審判役】
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D-50 神成優夜

聖夜は母親と会ったことがない。


父親とも会ったことはないが噂はかねがね聞いている。


しかし母親の情報が全くないのだ。


母親について知っていることは人間であることと聖夜がこの過去に戻った時に天之川があったと言っていただけ。


『我が王の妻、神成優夜のことだな。』


審判役はゆっくりと頷く。


『恥ずかしながら我もあまり多くは知らない、だから王から聞いた情報も混ぜて話すとしよう。』


初代神王の側近でも知らないのか。


『神成優夜は人間の始まりとも言える女だ。大変優しく、そのくせ頭は妙にキレる。容姿端麗で王は彼女に一目惚れしたそうだ。自分たちの子供を次の神王に決めると提案したのも彼女だった、それゆえに神成愛夜の件で非常に心を痛めていた。』








わからない人のために説明しよう。


神王とはこの世の全てを収める神の中の王。


初代神王を筆頭に4代まで存在するぞ。


以前は働き者だったゼルディアは結婚をきっかけに妻との時間を大切にした結果、神王の仕事を放り出してしまっていたのだ。


大いなる空間内の世界が100個ほどになると神王なしで世界を統治するのが難しくなってくる。


そこで後から作られた創造神と破壊神は困り果て、新しい神王でもいいから仕事してくれる人を立ててくれと急かしました。


そこで初代と優夜は沢山の子供を産み、それぞれ違う世界で条件を出して一番最初に条件を達成した子供を二代目神王にすると言ったのだ。


しかし強大すぎる神王の力を引く子供が二人以上いるとそれこそ大いなる空間の均衡が崩れてしまい、全てが崩壊してしまう。


そこでやむおえなく破壊神の力で二代目以外の子供達を殺すことになった。


初代も優夜も猛反対したが大いなる空間が崩壊することと天秤にかけ、仕方なくそうしたのだ。


こうして二代目神王が誕生すると同時に均衡を守るため、二代目の肩入れを防ぐために二代目神王の選定に使われた世界は全て消去されることになった。


その二代目神王というのが神成愛夜(ゼルディア=アイザック)。


愛夜が育った世界に婚約者がいたのだがその婚約者ごと世界が消された結果、愛夜は悲しみで自らの命を絶ってしまう。

(ちなみにその婚約者がアレイスターであり、彼は愛夜が死ぬ前までの時間へ遡ろうとしたが失敗した結果、聖夜を巻き込み中途半端に時間が戻ってしまったのだった。


これが原因で3代目以降は二人の候補者でどちらかが神王になり、負けたもう一人は初代神王と一緒に理想郷で暮らすことになったのだった。





『その事件で心を痛めた王の妻は全く姿を表さなくなった。だからそれ以外は分からん。』


「なんほどね。」


結局何者なのかは分からなかったが少なくともとても子供思いの親ってことはわかったな。


「じゃあ最後の質問だ。」


『なんだ。』


「世界の終焉について聞きたい。」


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