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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、【青の慈悲】と【赤の峻厳】、ザドキエル&カマエル
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D-48 黒色の雷

「…………。」


「…………あの。」


「ひゃ、ひゃい!!」


「……やっぱなんでもないです。」


気まずい!!


聖夜とカマエルが死闘を繰り広げている中、天之川とザドキエルは壁にもたれながらボケーっと暇な時間を過ごしていた。


最初は二人とも戦おうとしていたのだが相性が悪すぎると休戦になったのだ。


ザドキエルは殆どの魔術を無効化する魔術耐性を持っているらしい。


対して天之川は生まれつき魔力の最大量が少ないのでザドキエルを上回る魔術が打てない。


さらにザドキエルの持つ【第四ノ天命・ケセド】は自分とその味方の足元に正四面体の魔法陣を展開し、その魔法陣を踏むと『裏の世界』に引き摺り込まれるという。


しかし天之川は筋力がなく、魔術での遠距離戦しかできない。


結界暇になったのだ。


ザドキエルの討伐の証はもらったので何も問題ないのだが……、


「「暇だ。」」


みんなも誰かと戦う時は相性を確認しようね。








「あぁ!?なんであいつ戦ってねぇんだ!!」


「相性が悪いんだろ、てかよそ見してていいのか?」


「ふん、よそ見してても勝てる相手だからなぁ。」


「ププッ。」


ザドキエルの方を見て集中していないカマエルの足元には魔法陣が、



カマエルが魔法陣を踏むと鎖がジャラジャラと出現した。


「な、なにぃ!?」


「お前は戦ってる時相手の動きに集中しすぎなんだよ、足元が疎かだぜ。」


足が動かず必死にカマエルは剣を振り回す。


「さぁ、一撃でやってやるよ。」


ゴロゴロと結界の中に黒い雷雲ができる。


雲の中では雷が荒ぶっている。


「くらえ、《黒雷》!!」


雷雲に魔法陣が浮かび、カマエルがいる真下まで黒い雷が突き抜ける。



「アババババババババババババババ!!!!!」


黒雷はかつて原初の奇跡と呼ばれていた《色の魔術》のうちの一つ、黒魔術から派生した相手にとても大きな破壊をもたらす魔術だ。


「ま、まだまだ……。」


「《黒雷》、《黒雷》!!」


「ハビャビャビャビャビャビャビャビャ!!!!!!!!」



プスンプスンと電気がショートしたような音が流れ、黒焦げになったカマエルはその場に倒れ込んだ。



「こ、降参します……。」






第四の王天使カマエル、敗退

第五の王天使ザドキエル、降伏



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