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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第二章、【黄の美貌】ミカエルと【預言者】
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D-41 最悪の未来

『さて、神言語の話はそれくらいで終わらせておこう。』


「お前が勝手に話してただけだけどな。」


『君には伝えたいことが山ほどある、心して聞いてくれ。』


預言者は本をまたペラペラとめくる。


『君はニヒトは知っているか?』


「ニヒト?」


『君がいる世界の世界神だ、この世界はやがてそいつに破壊される。』


「世界神が世界を破壊?」


『正確にはニヒトの計画によって世界が壊れるということだ。やつはその計画のためだけに我ら【六席】を抜け世界神に成り下がったのだからな。』


「六席?」


聖夜が尋ねると預言者はため息混じりに本を閉じる。


『六席というのは我らが王、神王に使える六柱の存在だ。私もそのうちの一柱であり、ニヒトも以前は六席だった。そして奴はとある生物をこの時代に目覚めさせる気なのだ。』


「とある生物?」


『その生物は一言で言うなれば《終わり》。本来の運命を辿るのであれば《終わり》は目覚めずに済んだはずだが貴様らの起こしたイレギュラーによって運命が歪み始めている。』


「イレギュラーってもしかして俺たちが過去に戻ったことだよな。」


『そうその少しの時間の歪みが世界を大きく動かすことになる、バタフライエフェクトという奴だ。以前までこの【運命の書】に書かれていた事柄がなくなり新たな未来が追加されていたのだ。それも全てのパターンの中で最も最悪な未来がな。』


預言者は手に持っている本、運命の書の最後あたりのページを開く。



「その最悪の未来ってのは何が起こるんだ?」


ゴクっと生唾を飲む。


聖夜もこれまで何度も仲間の死などの最悪な未来を経験してきた。


それ以上の事柄なんて想像もつかない。


『最悪の未来、それは[星が死ぬ]という未来だ。』


「星?ってあの空に光ってる点のことか?」


『星とは貴様らのいう世界のことだ。そしてこのままだとある一体の生物によってこの星は死ぬ。幾度となくこの生物によって星が死んでいった。』


「なんだよその生物って。」


『その生物の名は【終焉竜】オルクジャナス。数百年に一度目を覚まし星を殺してまた別の星へ移動し、さらに数百年後に移動先の星を殺す最悪の象徴だ。』


「オルクジャナス…………。」


『オルクジャナスは現在貴様らの星で活動を停止しているがまだ起きる気配はない。だがニヒトが無理やりオルクジャナスを目覚めさせ、この星を終わらせようとしているのだ。』


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