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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、追憶の殺戮兵器
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D-34 聖夜、チートに目覚める

「家族ごっこ?」


「私…は、やつの死んだむ……すこの代わりにつ、作られた。わた…しはワタシだ、あい………つの息子…ではな…い!!」


「なるほどな、自分は自分だからもう構うなって言ってんのか。」


聖夜はガチャリとベルゼブブを構える。


「でも俺も対価をもらうためにここにきたんだからな。お前の気持ちはわかるけど大人しく捕まってくれ。」


「私の…気持ちがお前た……ちにわかるものか。」


カイの胸のパーツがガシャコンと音を立てて開く。


中には光り輝く宝石のようなパーツが厳重に保管されていた。


するとカイはその宝石のバリアを自らの手で一枚ずつ割っていく。


「『戦闘態勢バトルモード』、起動。」


カイがそういうとカイの体から大量の蒸気が噴き出る。


『バリアを何枚か割ることでコアからの魔力供給の効率を高めているな。』


「てことはあの宝石がコア、人間でいう心臓か。」


『あぁ、コアを潰せばモンスターは生命活動を停止する。今回は生捕りだから潰しちゃダメだぞ。』


「殺さないってのは難しいな。」


『だからこれもらってきたんだろ、AED。』


このAEDという装置は機械の先端の電極から強力な電気ショックを発動させるディアス特性の機械だ。


この電気ショックを生命のコアに当てて発動させることでコアの活動を一時的に止めることができる。


そして再度復活させたい時はまた別の電極から出る微弱な電気ショックを当てれば活動が再開する仕組みだ。


だがコアに直接打ち込まないといけなく、コアが露出しやすい機械系モンスターにしか効かないのが難点だ。


だが今回は機械の捕獲なので大いに活躍するだろう。


「行くぜ、『罠魔術・落とし穴』。」


聖夜が魔術を発動すると近くの地面周辺に大きな魔法陣が浮かび上がる。


『これは?』


「新たな魔術、『罠魔術トラップマジック』だ。この周辺に落とし穴を複数生み出す魔術だ。」


『なんかお前さらっと新しい魔術生み出してるのな。天之川でさえ独自魔術(自分で作ったオリジナルの魔術のこと)一つしか持ってないのに。』


「まぁ俺【神の王】ですから。」


カイは恐る恐る地面を踏む。


すると軽く乗ったはずなのにぼろっと地面が星形に崩れていく。


『……なぜ星形?』


「完全ランダムなんだよね、数も形も。」


『欠陥品だな。』


カイは落とし穴の底を覗く。


「……こんな…もの。わかっていたらど…おってことない。」


「そうだろうな、普通にそこを通るだけならな。」


聖夜がそういうと落とし穴が設置される可能性のある範囲を取り囲むように赤黒い檻が作られる。


「俺の独自魔術、『血檻けっかん魔術』。少量の血を増量させて檻を作る魔術だ、そして。」


パチンと指を鳴らすと檻の中の空中に無数の魔法陣が生み出される。


魔法陣の中からばちばちと黒い電気の玉が出現する。


「これも独自魔術、『黒雷魔術』だ。」


したには落とし穴、檻で逃げることはできず、雷の玉が飛んでくる。


「が、がぴぴ。」




まさに絶体絶命チェックってやつだ。


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