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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第五章、【灰色の知恵】と【黒の理解】ラジエル&ザフキエル
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D-26 第二と第三ノ天命

「さて、そろそろ始めるぜ。」


ザフキエルは両手の親指と人差し指で長方形を作った。」


「【第三ノ天命・ビナー】。」


ザフキエルがそういうと頭の中がぼやける感覚がした。


しかしそれも一瞬だけで特に何かをされた感じはしない。


「アレイスター、何か感じた?」


「感じはしましたが特に体に異常はありませんね。」


二人はキョロキョロと自分の体を見る。


「……、緑髪エクストラめぼしいものなし。水色髪エクストラあり、時間停止持ち。」


ザフキエルが放った言葉に硬直する二人。


「当たってる……。」


「今のスキャンってもしかして俺たちのスキルを覗いた?」


その通りであった。


ザフキエルのエクストラスキル、【第三ノ天命・ビナー】。


能力は射程範囲内のありとあらゆる情報を『理解』する。




「水色髪が厄介だ。」


「心得ました。」


するとラジエルは懐から金の塊を取り出した。


「【第二ノ天命・コクマー】。」


そういうと金塊は先端からジャラジャラと大量のコインになっていく。


「あれはこの時代の貨幣?」


そして今度はその貨幣がみるみると形を変えて剣へと変化していった。


「物を金に変え、金を物に変える。そんな感じですかね。」


「ほぅ、なかなかに洞察力に優れたお方だ。」



ラジエルのエクストラスキル、【第二ノ天命・コクマー】。


アレイスターが先ほど言ったように物を同等の金に変え、金を同等の物に変える。



「さぁ行くぞラジエル!!」


ザフキエルが天之川たちに向かってくる。


「『時よ止まれ』!!」




天之川のその一言で時が止まる。


時間停止には無防備な状態での10秒間の詠唱が必要なのだが相手の話が長かっだのであっさりと詠唱できたのだ。


そして天之川は止まった時の中、体力の消費を最低限にするために気功術で呼吸を整える。



天之川の時間停止に制限時間はないが欠点がある。


それは『回復』も止まってしまうということだ。


肉体は常に回復することによって体力が減りすぎるのを知っているだろうか。


その『回復』がなくなることによって運動時の体力は著しく低下する。


その結果天之川は時間停止中にナイフを数本飛ばすことしかできない。


また天之川にはエクストラスキル、【永久魔力増幅】によって魔力を使うとそれを上回る速度で自動回復することで魔力がほぼ無限なのだがそのエクストラスキルの回復も止まっている。


さらに天之川自身の魔力の最大値は低い方なので小さい魔術を一回だけしか使えないのだ。



しかし今は気功術がある。


気功術で体力の減りを最大限に減らせれば時間停止中の格闘もできるのではないかと考えた。


「やってやるか!!」


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