表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のためなら何度でも  作者: 社長
第四章、全人類最強の女(男)
217/455

D-23 人類最強の気功武術

「気功術使ってないじゃん。」


「それは手加減してるのとまだ準備運動の最中だからよ。そんなに気功術が見たいなら準備運動が終わるまで耐えれれば見せてあげる!!!!」


疾風が巻き起こり、砂埃が舞う。


「聖夜あぶない!!」


天之川が氷結魔術で俺の足元を凍らして滑らせる。


それと同時にギロチンのようなラリアットが目の前を通り過ぎた。



ぶぉぉん!!!!!



空を切る音が耳をつんざく。


「え、えぇ………。」


「まだまだいくわよぉぉぉぉ!!!!!」


まるで怒り狂ったゴリラのように腕をブンブンと回す。


「ネイさん、これって武器使っていいの?」


「構わないわよぉぉ!!私にぃぃぃ、勝てるのならぁぁぁぁ、なんでもいいわよぉぉぉぉぉぉ!!!!」


ブォンブォンと太い腕が上下左右から飛んでくる。


「天之川!!」


「了解!!『時よ止まれ!!!!』。」





サクサクサクサク!!!!



「んぅぅぅぅぅ!!痛いじゃない。」


鋭利なナイフがネイさんの腹に突き刺さる。


だがその強靭すぎる筋肉に弾き返された。


ちなみにアレイスターは攻撃手段が一切ないので見学している。


「さぁ水色ベイビー、『気』を感じ取りなさい!!」


「ぐぉはぁぁぁ!!!」


ネイさんの思いボディブローが天之川に炸裂する。


この人スパルタすぎる!!


「こ、これが気か……。」


「いやお前の手にあるのは『気』じゃなくて『血』だぞ。」


天之川はガクガクと震えながら自分の血で濡れた手を見る。


「そろそろ体が温まってきたわね。いいわ、気功術を見せてあげる。」


そういうとネイさんは腰に巻いていた帯をぎゅっと結び直した。


そしてゆっくりと、静かに憲法の構えのようなポーズを取った。



「コォォォォォォォォォォォォォ。」



ネイさんの重く静かな呼吸音があたりに響き渡る。


するとネイさんの近くの小石がカタカタと振動し始めた。


「これが気か……。」


隣の天之川は何かをかんじとっているようだが俺にはさっぱりわからない。


「気を纏った体はあらゆる攻撃を軽減する。」


ザッと足を後ろに引く。


「行くわよ!!!!」



ブォン!!!!!!!!



さっきのラリアットのような音とともにネイさんは地を蹴り俺の目の前まで一瞬で詰めてきた。


「気を纏った拳はあらゆる防御を貫通する。」



ボッ!!!!



異様な音とともに俺は腹に一発くらう。


明らかに吹き飛ぶ強さだが吹き飛ばずにその場に踏みとどまった。


常人ならこの一撃で四肢爆散していただろう。


ネイさんは構わずさらに二発三発と間髪入れず叩き込む。



ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!!!!!!!!!!!!



気づいた時には俺はパタリと地面に突っ伏していた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ