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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、【白の王冠】メタトロン
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D-17 【白の王冠】メタトロン

白い光が地面に降り立った。


土埃が舞う。


その埃が完全に消えると中には二重の天輪を持った男が腕を組んで立っていた。


二重天輪の男は6つの目のような点の描かれた面をかぶっている。


「貴様らか、不正渡航の罪人たちは。」


「いや人違いだと思いますよ。」


「何、そうなのか!?」


俺は白々しい顔で答える。


「ぼくたちただの天使ですよ。不正渡航の人たちあっちに行きましたよ。」


「そうか、情報提供感謝するぞ!!」


そう言って天使はクルッと後ろを向く。



シュパッ



「ぬぅ!?」


その隙を見て時間を止めた天之川がナイフを刺した。


「毒が効くかわからないけどやっといたよ。」


「よっしゃ総攻撃タイムだ!!」


俺たちはバッと飛び上がりペ◯ソナのごとく総攻撃で天使をボコボコにする。


「何をするのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


「やべ、退避退避!!」


「貴様らこの私をコケにしよって!!」


メタトロンは白く輝いた手を背中の傷口に当てる。


すると猛毒が音を立てて浄化されてしまった。


「このまま全天使軍を引き連れてリンチしてもいいのだが我々天使の戦いは古来より一騎討ちと決まっている。3人のうち一人だけかかってこい。」


メタトロンが剣をこちらに突きつけてくる。


「どうする?」


「リンチで勝ってもなんか嫌だし乗ってあげようよ。」


「そうですねジャンケンで決めましょうか。」


アレイスターの提案でジャンケン3回勝負で誰が選出するかを決めた。


結果、


「やっぱ主人公の俺か。」


俺が選ばれた。


「では逃げられぬよう、そして邪魔が入らぬように隔離結界を張らせてもらう。」


ブォンという音共に薄い膜のようなものが貼られた。


「では改めて名乗ろう。私は神より【白き王冠】を授かりし王天使、メタトロン!!!!貴様の名を聞こう。」


「俺はただの未来人、聖夜だ。」


「ほう、聖夜か。いい名を持っているな。それに聖夜からは何か同胞のような香りがするぞ。」


「俺がお前と?バカ言うなどっちかというと俺は悪魔側だ。」


「フン、なら徹底的に潰さなければいけないようだな!!!!」


昔の親友、正義のような暑苦しさのメタトロンは真っ白の剣を鞘に収めた。


「ではいきなりだが仕掛けさせて頂こう。『死ね』!!」


メタトロンがその二文字を発した途端、俺の体はガチンと硬直した。


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