表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のためなら何度でも  作者: 社長
第二章、災をもたらす害悪なる神達
205/455

D-11 災をもたらす神達

ヌッと後ろに現れた『それら』は静かな殺気を放っている。


それに気づいた聖夜達はパッと後ろを振り向く。


「……、こいつら強そうだな。」


それらは人の形をしていなかった。


一体は赤いボロボロの布切れに身を纏った身長2m弱の骸骨。


もう一体はドロドロとガラス製のビーカーの中で絶えず流れるように動めく液体。


もう一体は霧の様に存在が薄く、認識すら危うい概念的存在。


明らかな場違い感がその場を支配した。


例えばRPGのチュートリアルにラスボスが出てくるようだ。


「〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。」


「…………、………………。」


「ーーーーーーーーーーーーーー。」


鳴き声、いや言語というべきか。


人間の喉からは到底でなさそうな発音が飛び交う。


風格が違う。


以前四代目神王と対面した時よりもピリピリと肌に刺さるような空気だ。


天之川は隣でガクガクと震えている。


「さ、災害神だ……。」


これが災害神。


風格が違いすぎる。


相手はボソボソと何かを言った後、武器……と形容するにはあまりにも独特な形をしたものを構えた。


「な、なんだあれ?」


「あれは『神器』、神の力によってのみ作られる武器だよ。」


天之川は一歩下がる。


「………………。」


スーーっと赤い骸骨が俺の後ろに現れた。


うねった鎌のような神器が俺に振り下ろされる。


「受け切れない、避けろ!!」


パッと横に避けようとするが早すぎる。


俺の右手はスパッとまるで豆腐に業物の包丁で切れるように吹き飛ばされた。


断面が綺麗に見える。


「おぐぉ、いてぇぇ!!!」


後少しずれていたら間違いなく死んでいた。


すると他の二体も天之川とアレイスターに近づく。


「この状況戦闘はさけられない。隙を見て逃げるぞ!!!!」


「まぁそんな隙が有ればですけどね。」


「死なないように頑張ってね!!」


俺たちもそれぞれ武器を構える。


この世で最強の生物との戦いが始まってしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ