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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第二章、災をもたらす害悪なる神達
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D-10 王天使ってな〜に?

俺たちは今先ほどいた秘密結社ロリーコーンの社長室で寛いでいた。


「おい青髪、冷蔵庫勝手に開けるな!!それほんのりのプリンだから!!」


天之川は冷蔵庫を勝手に漁り、アレイスターはかのと話している。


「で、王天使って何?」


「王天使か。こいつらは世界神によって【王】の名をもらった最強天使達だ。十柱いるがそれぞれ全員が【エクストラスキル・天命】を持っている。」


「天命?」


「そういう名前のエクストラスキルだ。俺たちが持っている情報だとまだ一柱しか情報がわかっていない。そいつの資料だ。」


そう言って社長は俺たちに一枚の紙を渡してきた。








【王冠の王天使】メタトロン

王天使の白。

エクストラスキル【第一ノ天命、ケテル】所持。







「これだけ?」


「あぁ、エクストラスキルは名前だけしかわかっていない。」


「なんだ使えねぇな。」


「しばき倒すぞ。」


社長はパッと紙を取り上げた。


「とにかく我々が知っているのはこれくらいしかない。というかもうここには来ないでもらいたい。あんまり僕たちでちゃまずいんだから。」


そう言ってパチンと指を鳴らす音が聞こえた瞬間俺たちは会社から弾き飛ばされた。


「空間転移魔術ですか、結構高度な魔術ですね。」


「あいつマジで何者なんだよ。」


「まぁそんな詮索してても仕方ないよ。ささっと王天使ってのを見つけよう。」


「そうだな、とりあえず腹減ったしなんか食いに戻ろうぜ。」


「え、さっき食べたばかりじゃないですか。」


先頭を歩く俺に続いて天之川とアレイスターがついてくる。



その後ろで、何かの気配が揺らめいていた。









「ねぇ社長。これやばくないっすか。」


「ん?…………はぁ!?」


社長はモカが出したレーダーを食いつくように見る。


そのレーダーには聖夜達のマークの後ろにどす黒い色のマークが出現していた。


「誰だレーダー見張ってたやつ!!」


「たしか『便所飯』さんと『やまだ』さんだったと。」


「よし、あいつらクビな。」


社内恋愛で副社長から一般社員に落とされた便所飯のところに怒鳴り込む。


「まずいぞまずいぞ、ここで出会っちゃいけねぇのに。」


頭をぼりぼりと掻きむしる。


「災害神と聖夜達がぶつかっちまった!!」


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