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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、300年前の世界
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D-2 やぁ!!

カランカランと鈴がなる。


「へいらっしゃい。」


昼間だというのに飲んだくれが多いのか酒場は大盛況だ。


「悪いねお客さん、今席がなくて。相席でもいいならすぐ案内できるよ。」


「じゃぁそれで。」


正直座って食えるならならなんでもいい。


俺は店員に勧められて席にたどり着いた。


相席の相手は白いフード付きの服を着た緑髪の青年だった。


すると相手は俺に一言、



「やぁ!!」


その声を聞いた瞬間俺は相手を蹴り飛ばした。


「なんでお前がここにいるんだ、アレイスタァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


「げぶぁ!!??」


相席の相手、顔馴染みのアレイスターは顔面に蹴りを入れられて飛んでいく。


「いきなり何するんだ、感動の再会じゃ無いか!!」


「感動も何も一週間前にあったところだろ!!てかお前嫁さんに会いに行くんじゃなかったのかよ!!!!」


「ちょ、ちょっと一旦落ち着いて!!席に座ろう。」


周りからの視線も痛いしとりあえず席に座る。


「それで聖夜くん。君に伝えたいことが」


「すみませ〜ん。魔牛リブステーキ5Kgとビール3樽、あと食後にチョコレートパフェ10個と赤ワイン1ボトルください。」


俺が注文すると店員はスッと厨房へ戻る。


「……そんなに食べれるのかい?」


「当たり前だろ、俺一週間まともに食ってねぇんだぜ。」


「そうかい……それで君に伝えたいことが」


「お待たせしました、ビール3樽です。」


アレイスターの言葉を遮るようにビールが机にがじゃんと樽ごと置かれる。


俺は置かれるや否や一瞬でビールを2樽飲み干した。


「ぶへぁぁぁぁぁ!!!!生き返るぜぇ!!!!」


「そ、それはよかった。それで伝えたいことが」


「お待たせしました。魔牛リブステーキ5Kgです。」


また遮るように店員がやってきた。


そして鉄板に乗せられた生のリブステーキを魔術で豪快に、エレガントに目と前で焼いてくれる。


焼き上がると俺はそのステーキを鉄板ごとガジガジと噛み砕いた。


「いやー、ここの肉うめぇな。」


俺は残しておいたビールをがぶ飲みする。


「聖夜く」


「デザートのチョコレートパフェでございます。」


食後に頼んだパフェ10個とワインがきた。


「ここいいな。作るの早いし飯はうめぇし。」


「そ、そうかい。それよりこの莫大な値段はどうする気だい?」


アレイスターは伝票を俺に突きつける。


そこには『6万ニヒト』と書かれていた。


そういや俺この世界の金持ってないや。


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