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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、300年前の世界
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D-1 目的もなく歩む

「……こんなところにいたら危ないぞ。」


俺は髪の毛に絡まったカブトムシのような虫を髪からはずしてただただボケーっとどこかへ歩いていた。


だって解決策わからないんだもん。


とりあえずぶらぶらしとけばいいかって感じでぶらぶらしてるだけだもん。


こんなことなら初代に聞きに行けばよかったな〜。


まぁ今更行っても『何?』ってなりそうだからやめとくけどさ。


テクテクテクと歩いていく。


ここは何もない荒野。


てかこの世界荒野多いな。


作者が異世界といえば荒野って勝手に思ってるからだけど。


たまに草原とか町になるだけでほとんど荒野じゃん。


「ぶはーーーーーーーっ。」


頭がおかしくなって訳のわからないことを考える。


「しっかし広すぎやしねぇか?地平線見えるくらいなんもないぞ。



ぐーーーーーっ



突如として腹から轟音が鳴り響く。


「そういやアレイスターと戦う前から飯食ってねぇや。」


人間誰しも腹は空く。


「まず第一目標としてなんか人間のいるところ行くか。」


アレイスターがいうにはここは300年前。


正直口に合うがわからないがとにかく何か食べたい。


「ちょっと空から辺り見渡してみるか。」


そう思って魔術で足元に小さな竜巻を発生させて上に登ろうとすると、



ゴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!



台風ができた。


「えぇ!?」


小さな竜巻を作ろうとしたはずなのに台風になった。


俺はそのまま台風の風に煽られる。



魔術は神の業。


発動させるには自身の持っている魔力と大気中に含まれる魔力を半分ずつ使って発動するものだ。


大気中の魔力が薄ければ自分の体から、体の魔力が薄ければ大気から魔力を受け渡される。


しかし体の魔力が薄い時に大気中の魔力から補填できるのはごく少量、大気の3%からしか受けれない。


聖夜自身は少ししか魔力を出していない。


つまり、



「大気中の魔力が濃すぎるのか。」


ここにきてから若干違和感を感じていたが魔力が濃すぎるのだ。


だから勝手に魔力が補填されて小さな魔術を使えない。


「………、歩くか。」


結局俺は適当に歩いて進むことにした。









7日後


「カ、カヒュー。カヒュー。」


ここに来てから約7日。


ようやく国にたどり着いた。


本来であれば6日でついていたのだが身分証が無いため入国審査まで1日かかってしまった。


「腹減った……。」


ここまでの一週間で食べたものは入国審査の時に渡された乾パン一切れとコップ一杯の水だけ。


とりあえず入国門から一番近い酒場で飯にするとしよう。」


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