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世界のためなら何度でも  作者: 社長
外伝、新年の挨拶
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あけましておめでとう

天之川戦 その直前のお話




「なぁミルド、こっちの世界でも大晦日を祝う文化ってもんはあるんだな。」


「それはそうですよ、1年を締めくくる大事な日ですから。」


2人はコタツの中でぬくぬくとテレビを見ている。


「今年の紅白どっちが勝つと思う?」


「それはもちろん白組ですよ。何せ最近流行しているロックバンド『ハローワールド』が出場してるんですから。」


「いやいやいや、やっぱり紅組でしょ。なにせこっちにはロック最強格の『マイリトルヒーロー』がいるんだぜ?これは勝ったに決まってるだろ!!」


「主よ、それは違いますね。『ハローワールド』が一番ですよ。」


「いーや、『マイリトルヒーロー』が1番だ。」


2人は火花を散らせて睨み合う。


主従関係でもここは譲れないぞと睨み返すミルド。


「お菓子持ってきましたよ〜って、2人とも何してるんですか?」


と、ちょうどそこにゼロがお菓子を持ってやってくる。


「ちょっと最強のロックバンドについて話しててな。ゼロ、お前はどっちが最強だと思う?」


「う〜ん、私ロックあまり詳しくないんですよね。」


ゼロは興味無さそうにお菓子の袋を開ける。


一旦落ち着いたのかミルドと聖夜もお菓子に手を伸ばす。


ミルドが選んだのは『きのこの山』、聖夜が選んだのは『たけのこの里』。


なぜこの世界にたけのこの里ときのこの山があるのか。


読者の方にわかりやすく説明するとこの世界にも日本生まれの異世界人がやってきたことがある。


その時に来た異世界人が作って後世に残していったのだ。


「……ミルド、お前とはつくづく感性が合わないな。」


「主こそ、たけのこの里派なのですね。」


二人の火花が激化する。


「たけのこの里ってのは、クッキー部分が少し柔らかいんだよ。その柔らかさがチョコと絡み合ってマッチするんだ。」


「きのこの山はたけのこの里よりもチョコ部分が大きい。それでいてカリッと食感のクッキーが絡み合ううまさこそが至高なのですよ。」


「ま、まぁまぁおふたりとも。喉が乾きませんか?お飲み物をお持ちしますね。」


ゼロが気を利かせて飲み物を持ってくる。


「ちょうどスポーツドリンクを用意していたんです。アクエリかポカリどちらにしますか?」


「言うまでもないな、俺はアクエリ。」


「私はポカリを。」


ここでもまた意見が割れた。


「……表出ろ、ミルド。」


「どうやら白黒つけないといけないようですね。」


聖夜とミルドは剣を握り、外へ走り去っていく。


「私の方が速いです!!」


「俺の方が速いね!!」


2人は我先にと近くの平野へ走っていく。


1人残ったゼロはたけのこの里ときのこの山を頬張りながらアクエリとポカリを飲む。


「どっちも美味しいじゃダメなんですかね。」


物事には白黒つけたがる、それが男の(サガ)なのだ。




ボーンボーン


鐘の音が鳴り響く。


年があけたようだ。


「マスター、ミルド、今年もよろしくお願いします。」


「あ、あぁ…………。」


「よろしくな………ゼロ。」


平原で倒れている2人にゼロがタオルを渡す。


「腕を上げたなミルド。」


「まだ主には届きませんよ。」


2人はお互いを称えあい、ガッチリと握手する。


今年もよろしく。

ハッピーニューイヤー


あけましておめでとうございます。

作者です。

2022年も色々ありましたね。

1年っていうのはいざ振り返るとあっという間でしたね。

私は大学留年しないように教務課に土下座しに行きます。

2023年も素敵な年になるといいですね。





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