Gエンド
「いや、俺はここで止まるわけにはいかない。俺にその試練を受けさせてくれ。」
ぼろっとゼルディアの手からみかんが溢れる。
そしてしばらくの沈黙の後、
「そうか。わたしには聖夜の健闘を祈ることしかできないがそれでも応援しているよ。」
「あぁ。ありがとう父さん。」
俺に初めて父さん呼ばれたのが照れ臭かったのか頬をかく父。
「今から試練のためのゲートを開く。ゲートに入ってしまえばノンストップで1000の世界に移る。一つの世界で規定量のポイントを集めたりすぐに次の世界へ移動される。ステータスやスキルは次の世界でも引き継がれる代わりにどんどんと難易度は上がっていく。そして試練が開始されても世界の時間は進むから聖夜が試練をクリアした頃には仲間達は寿命を迎えて死んでいるかもしれない。それでも本当にやるんだな?」
「あぁ、やってやるよ。希望があるなら俺はそれに縋るしかないんだ。」
俺がそう宣言すると白い門が現れた。
「ここをくぐれば試練が始まる。私は、応援しているよ。」
「俺も応援してるぞ〜。」
父と天夜が俺に微笑みかける。
「さて、チチャっとクリアして元の世界へ帰ってやりますか!!」
ゲートを潜ると次の瞬間には見たことのあるようなファンタジーな風景が広がっていた。
神成聖夜、一周目スタート。
【468周目の世界】
あれからどれくらい時間が経ったんだろう。
そして今何周目の世界なんだろう。
最初こそ罪のない人間まで命を奪うのは嫌がっていたが今では目に入る生物全てを殺しまわっている。
それくらい追い込まれている。
それくらい後がないんだ。
もたもたしていたらゼロや正義、ハジメが寿命で死ぬ。
早く、早く攻略しないと……。
【630周目の世界】
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
殺す。
ただそれを繰り返す。
【???周目の世界】
もう当初の目的すら忘れそうだ。
今何年経っただとかあとどれくらいで終わるかとかどうでもいい。
ただ単に世界を破壊して回る。
破壊したら次の世界。
次の世界でも壊す、殺す。
人間の体に収まりきらなくなったステータス分の強さやスキルを自分の中に押しとどめるために体はどんどんと異形の姿へと変化していき、脳は単純作業により退化していった。
今の俺は人間の姿ではない。
原型を止めず絶え間なく変形し、ただ殺しを永遠に繰り返す。
それだけだ。
もう、死にたい…………。
【終末の選択】
ここまで到達おめでとう!!
前回と同じように目次ボタンを使ってどれかのルートを選んでください。
もし望まない終末をえらん目次ボタンを押せば一時的に聖夜の時を戻す力を支えるようになりますので別のルートを選ぶことも可能ですので最初は好きな方をお選びください。
エンドを選んだ場合、終末が決定します。
ルートを選んだ場合、絶望が続きます。
といっても選択肢は一つしかないです。
この小説はここで終わりです、お疲れ様でした!!
【選択】
読むのをやめる→終わりです。今まで読んでくれてありがとう!!!!
なんでここまでスクロールしてきてるの?
もうこの小説はこの回で最終回だよ。
…………なんで読むのをやめないの?
物語は一方的に終わるものなんだよ?
これ以上スクロールなんてしても別にエンディングは変わらないよ。
諦めの悪い人たちだね。
無駄に時間を浪費しててもろくなことないよ。
もっと時間を有意義に使いなよ。
「やっぱり君たちはバッドエンドは嫌いか、僕とは分かり合えないようだね。せっかくここまできてくれたんだし『作者』として君たちに救済をあげるよ。その救済が君たちが求めているものじゃないかもだけど。え、僕は誰かって?まぁそのうちわかるさ。」
【最後の選択】
救済措置だ。
判断は君たちに任せる。
読むのをやめる→君たちとは二度と会うことはない、さようなら。
一縷の希望に縋る→Hエンド