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世界のためなら何度でも  作者: 社長
最終章、終わり
176/455

#171 二つ目のエクストラスキル【失楽園】

「私の第二のエクストラスキル、【失楽園(パラダイスロスト)】。能力は指定した人間の個人情報や居場所まであらゆるものをサーチする。」


エクストラスキルは二つ以上持てるなんて聞いてないぞ。


「ってことはアレイスターは二つの試練を受けたってわけかよ。」


「正確にはひとつです。私の【復楽園】はバグで取得したものですから。」


「バグ?」


「神王が管理できなかった予測不可能な事態のことです。この世界も以前何度かのバグで一度この世界そのものがデリートされたらしいですし。」


なんかずるいな。


「まぁ能力の種もわかったしそろそろ全力でやるか。」


「ほう、今まで全力じゃなかったみたいな言い方ですね。」


「そりゃそうだ、こいつを使ってなかったからな!!」


俺は魔剣ベルゼブブを取り出す。


『やるぜ相棒!!』


「やる気満々だな、ベルゼブブ!!」


俺はダッシュで斬りかかる。


それに合わせてアレイスターは270°の壁を錬金術で作り出す。


「ベルゼブブ!!」


『おうよ!!』


ベルゼブブは錬金術で土をせり上げ、俺はそれを階段のように踏んで上に登る。


「上がガラ空きだ!!」


俺は剣を振り下ろすが、


「甘い!!」


アレイスターはすでに別の場所へ移動していた。


代わりにあったのは錬金術で作られた踏むと上に飛び出す杭だ。



「ぐへぁ!!」


俺は杭をtntnにぶつけられてのけぞる。


「金的はなしだろ……。」


俺は痛みをグッと堪える。


奥に響くような痛みが未だに続いている。


「……次はもっと鋭いのにしましょうかね。」


「やめろ!!」


なんだろうこの雰囲気。


戦いなのにどうしてか和むような。


俺は意外と天之川と同じようにアレイスターのことが好きなのかもな。


「なぁ、いい加減教えてくれよ。お前の計画をさぁ。」


「そうですね、それは僕を倒したら教えてあげますよ。」


「それお前負けるフラグだぞ、いいのか?」


「フラグは主人公が出る場面しか発動しないって知ってました?」


「大丈夫だ、なぜなら俺は」


俺は躊躇いもせずその言葉を、


「なぜなら俺は主人公だからな!!」



主人公ではなかった青年はいつしか本物の主人公に…………。


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