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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第九章、イカれた道化師と戦闘メイド
169/455

#164 コンビネーション?

二人一組。


ゼロとミルド、リンとクロムウェル。


サポートと超アタッカー。


一人が魔術で援護し、もう一人が武器で近接戦を。


二人のコンビネーションが鍵となる。


しかしこの二組、



「ちょっとクロムウェル!!裾踏んでる!!」


「お前だってこっち来すぎなんだよ!!銃弾がめっちゃ当たるんだよ!!!!」


「くっ、やりずらい。」


「もたもたしないでください!!」


阿鼻叫喚地獄絵図。


一人が足を引っ張りもう一人が引っ張られる。


特にリンとクロムウェルの連携がひどい。


連携というより足の引っ張りあいだ。


ゼロとミルドが苦戦しているのはむしろ機械の方だった。


機械には武器を切り替えるアームがあり、それぞれの状況において種類を分け連携をとっている。


だがそれでもエクストラスキルもちには勝つことはできず、クロムウェルとリンが足を引っ張りあっている間に苦戦はしたもののなんとか5体倒すことができた。


「機械ちゃんやられちゃったじゃない。」


「お前のせいでな。」


「ちょっと人のせいにしないでよ!!」


その隙を見計らって、



ガギギン!!!!



二人は攻撃を繰り出すもあっさりと止められてしまった。


「もしかしてやれると思った?」


「残念俺らはそんなに甘くないぜ。」


リンは右腕の白くて長い手袋を外す。


するとそこには精密な機械の腕が。


「昔女王時代に切り落とされた腕を再現したものよ。かっこいいでしょ。」


リンがそういうと腕から配線がシュルシュルと伸びて硬くしなやかな触手のように変化していった。


一方クロムウェルは大量の鳥籠を取り出す。


そして一本の剣に鳥籠に封印された魂を全て注ぎ込んだ。


「お前達の主人の魔剣に似てるだろ?俺の『ソウル・デリート』は。」


ソウルデリートと呼ばれた剣の中では人々の呪怨のようなものがざわざわと呻いていた。


クロムウェルはその剣の一振りで空気を切り裂く。


すると、



バツン!!!!



次の瞬間ミルドの右腕が吹き飛んでいた。


「な!?」


あの剣は危険だとゼロに伝えようと後ろを振り向くと、


何本もの触手で体を貫かれたゼロの姿が。


「ゼロ!!」


ベチョリと音を立てて落とされるゼロ。


「終わりなわけないよな、立てよ。」


クロムウェルはミルドのそばに立つ。


リンも同様にゼロの前にいる。



ビシュッ!!! ザクッ!!!!



「お?」


「あら?」


クロムウェルはビームに心臓を撃たれ、リンは胸のあたりを切られていた。


「私たちがあれくらいで死ぬわけないでしょうよ。」


「私たちはゴーレムとアンデッド。体を貫かれたり腕を吹き飛ばされたくらいで狼狽えなんかしませんよ。」


「……、クックック。」


攻撃を食らった二人は不敵な笑みを浮かべている。


「いいねいいね!!」


「それでこそ最終決戦にふさわしい相手だわ!!」


二人はバッと起き上がる。


「嬢ちゃん、お前は俺が切り刻んでやるよ。」


「望むところです。」


「じゃあそこの骨くんは私が蜂の巣にしてあげる♡。」


「さぁ、やられるのはどちらでしょうかね。」





最終決戦、ゼロVSクロムウェル

     ミルドVSリン


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