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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、地獄の業火を纏いし竜
128/455

#122 ポイント

「お前は聖夜の。なぜ止めたんだ!!」


「無闇な殺生はお控え下さいと言ってるんです。あの時あなたは主人から何を学んだのですか。」


「どういうことだ。竜は殺さないといけないだろ!!」


「よく考えてください。確かに他の竜は地震で街を壊したり大洪水を起こしたり鐘を鳴らして他の竜を読んだりしています。ただこの竜は地獄に住み着いているだけではないですか。」


「た、確かに!!!!!!!!!!」


正義は隅っこでワナワナと震え出す。


「そういえば他の竜の被害報告はよく聞くがこの竜は苦情しか来てないな。」


と、地元民であるベルゼブブが答える。


「じゃあ俺たちとバトルしてたのって……。」


「ただ遊びたかったんでしょうね、見てくださいこの無邪気な目。マスター私この子ペットにしたいです。」


確かに言われてみればただ純粋にバトルを楽しんでいただけかもしれない。


でも女神に会うには竜を殺さないと。


でも罪のないやつを殺すのは。


うーん。


『悩む必要はないぜ。』


「も、もう一人の俺!!」


『選択者として言わせてもらうが今代の神王が言った全ての竜を殺せば女神のところへたどり着くってのは間違っていない。』


「じゃあこいつ殺すのか。」


『いや、厳密にいえば竜を全て殺せばちょうどポイントが貯まるってことだ。』


「ぽ、ポイント?」


『あぁ。ポイントは自分に敵対する人物を倒すことでゲットでき、竜は敵対ポジションだから全員殺す+その他諸々の敵を倒せばポイントがちょうどになるらしい。ただ正義が一度闇落ちしてそれを止めたからか竜一体分のポイントが貯まったんだ。だからそいつは殺しても殺さなくてもどっちでもいいってこと。』


「じゃあつまり正義は神王すら予期せぬ方向に動いたってことか?」


『そういうこと。世界の《不具合バグ》っていうらしい。そのおかげでこいつを倒しても倒さなくても女神のもとに辿り着けるってわけ。』


「じゃあどうしようこいつ。」


俺は焔帝竜の方を見る。


竜はこちらを見ているだけで攻撃してこない。


やはり純粋に楽しんでいただけだったのかも。


「なぁ言葉通じるかわかんないけどお前俺の仲間になる気ある?」


俺が焔帝竜に聞くと竜は無言で顎を地面にペタッとつける。


「マスター、それ博士の知識によると竜の服従のポーズらしいです。ていうかこう見るとほんとに可愛いですね。」


ゼロが焔帝竜の頭を撫でる。


すると嬉しそうに尻尾をパタパタと振る。


「よし、今日からお前は俺の仲間だ。よろしくな、ガルミラナ。」


俺がそういうとガルミラナはさらに尻尾を振る。


その尻尾に当たったミルドがすごい勢いでどこかに吹き飛んでいった。


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