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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、地獄の業火を纏いし竜
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#121 親愛なる大天使の加護

「正義お前どうしてここに?」




「俺も女神様から別の依頼をされて地獄に来ていたんだが大きな音を聞いてきてみたらちょうどお前がいたんだ!!」




「なるほどな。あと言いにくいんだけど声のボリューム下げてくんね?うるさくて耳が割れそうだ。」




「それは断る!!」




「なんでだよ!!!!」




焔帝竜は俺と正義が話しているのもお構いなしでこちらにブレスを吐いてくる。




俺とミルドはサッと距離を取るが正義は一ミリも動いていない。




「おいバカ避けろ!!」




「心配ありがとう!!だがその必要なはい!!!!」




正義が叫ぶと後ろから綺麗な女性が現れた。




女性は手を前に突き出す。




すると光の壁が現れ、ブレスを完全ではないが防いだ。




そのせいか正義の頭が燃えている。




「きゃあ!!正義、髪が燃えてる!!!」




「大丈夫だ!!髪はまた生える!!!!」




「そういうことじゃなくて!!」




女性はすぐさま正義の髪を魔術で再生する。




「ガブリエルか。」




「そう!!俺は試練の主ガブリエルによる《純愛の試練》を受け、エクストラスキル【親愛なる大天使の加護】を授かった《純愛》の正義だ!!」




「親愛ってすごい二つなだな。ちなみに試練の内容は?結構しんどかったんじゃないか?」




「あぁ、大変だったぞ。なにせガブリエルとの結婚だったからな。婚姻届を展開に提出したりといろいろあって大変だったよ。」




「焔帝竜、今度は髪だけじゃなくて全身もやし尽くせ。遠慮はいらない、殺せ。」




「ついでにガブリエルの焼却も頼む。」




俺たちの無理難題に竜は少し困っている。




「俺はガブリエルと結婚することで心身ともに一体化し、このエクストラスキルを手に入れたのだ!!!さぁいくぞ竜!!」




正義は竜の懐に飛び込み、聖剣を突き立てる。




ボロボロと鱗が剥がれ落ち、所々肉が見え始める。




このままどんどんいくぜ!!」




焔帝竜も負けじとブレスや火球を飛ばすがガブリエルにほとんど守られていた。




「見えた!!」




正義は竜の攻撃を交わしながら近づき、鱗が剥がれた部分に聖剣とは違う別の剣を突き刺した。




「グギャァァァァ!!」




「そいつは魔剣グラム。竜を殺すことに特化した魔剣だ。」




焔帝竜は余程のダメージが入ったのか少しよろける。




その一瞬を正義は見逃さなかった。




正義は一度魔剣を抜き、今度は魔術で攻撃力を大幅にアップさせたあとにもう一度竜につきさそうとした。




しかし、




「お待ち下さい!!」




それをミルドが止めたのだ。





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