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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【第一幕】世界のためなら何度でも
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#0 大罪人

「お願いだから私のために罪を重ねないで......。」


血まみれの女性が涙を流す。


それは世界一柔らかく、美しい涙。


そんな涙がにごった色の地面に零れ落ちた。


空は赤く、海は白く泡立っている。


「それは無理だよ。」


男が女性の前に立つ。


「そんな顔をしないでよ、もうすぐなんだよ。セカイが死ななくていい素晴らしい世界がもうすぐ出来上がるんだよ。」


男は女性の涙を血で染まったハンカチで拭う。


「なんでないてるの?」


「......あなたは来世でとてつもないカルマを背負うわ。」


「いいよ、セカイが救われるなら僕はなんでもやる。何度も仲間を殺した、今更生にしがみつくこともないよ。」




まもなくして男はかつての仲間たちに封印された。


彼の最後の言葉は、



セカイのためなら何度でも』

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― 新着の感想 ―
主人公の自己犠牲とその背後にある深い感情が巧みに描かれていて分かりやすかったです
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