9話 まりょくぎれ
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三歩は気合いを入れて頑張ります!
みなさんが、リラックスしていただけるような…のほほんとしたお話しを創るために(^-^)/
私が母上から魔法を教わってから5日経ちました。
母上が私に教えてくれた魔法は”水玉”といいます。
母上の説明によると、基本の魔法と言われる魔法は自分がよく知っていて、かつ複雑ではないものを創る魔法だそうです。
ここで“創る”とは“魔力”を“創り出したい何か”に変化させることになります。
また、魔法の入門者がまずトライする魔法は”水玉”と決まっているようです。
なぜ”水玉”が入門用に使われるかというと、魔法は制御を失敗すると暴発することがあるのです。
事実、初回の私も失敗しましたしね…。
もしも、火などの制御を失敗したら怖いことになりそうですし…よく考えられていますね。
基本の魔法プロセスは、
”活性化”
”集中”
”凝縮”
”放出”
”変換”
の順番で構成されるのです。
無事に”変換”まで成功したので、母上は次のプロセスを教えてくれました。
私はここまでの手順の後に、
”制御”
があることを教わりました。
”水玉”は作り出した後、”制御”すると 、術者の思い通りに動かせます。
”水玉”くらいならほとんど魔力を消費しないで操れるのです。
その代わり、この”制御”は集中力が要求されるため、その前のプロセス全体より難しかったです。
早く動かしたり、遠くまで飛ばすことも難しいです。
ちなみに私が使える魔法の量ですが、昨日の段階で水玉9回を連続で出せました。
いまのところ、1日水玉1回分づつ出せる回数が増えているので、今日は10回連続できると思います。
やってみましょう!
・・・・予想通り、10回、出来ました、ふうっ、ふうっ。
地道に最大魔力量が増えているようです。
魔力は多ければ多いほどいいと思うから、このまま増え続けてくれるといいな。
私の魔力の量が他人と比べて多いのか、成長スピードが早いのか、そういったコトを知りたいのですが、母上は”まだそういう段階ではないわよ”と言って教えてくれませんでした…ぶぅ。
明日には父上が帰って来ます。
それまでに、もっと早く動かせるように練習しよう!
あっ、魔力切れだっけ…。
母上の指導以外の時間でもシオンは魔法について自分なりに考えてきます。