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エピソード真実(2)・・・そして

前話、エディターを変えたらブツ切りの文章になりました、相性が良くないのかな?


時間ができたので、このエピソード完成させました。

ベルガーのおぼろげな姿が消えると、ふうと長い溜息をついてからヘルメス長老は剣を父上に渡しました。


父上は何とも言えない表情でその剣を見つめて、ぽつりと言いました。


「親父、やっぱりあんたはすごい奴だったんだな。」


黙ってしまった父上に代わってアーサー兄が、


「どうしてこれを、あなたが?」


と質問をしました。


「3回前の北伐の後、息子の遺品を整理していて偶然”魔王討伐のための資料”を見つけての。そこで儂は王国にも、アイロネ様にも秘密にして冒険者を雇い息子たちが行ったあたりを調べ、これが見つかった。」


ヘルメス長老はアーサー兄に頭を下げました。


「私は、このとき大きな間違いを犯してしまった。このことを公表せなんだ。」

「なぜ?貴方がこのことを公表してくれれば親父はあんなに苦労しなかった!」

「それは時間がほしかったから。もう一つの儂の犯した罪のための。」


そこでヘルメス長老は私をちらりと見てから、母上のほうを向いきました。


「儂は、魔王討伐のことは知らなんだが、息子と一緒にある秘密の魔法を開発していた。最強の魔法使いを生み出す魔法を。


魔法をかける対象として狙ったのは規格外の魔力の持ち主である”十魔の魔女”コルネリア殿の子シオン殿。」


ヘルメス長老は一度言葉を切ってから言葉をつづけた。


「2回前の北伐後にそれは完成し、私は赤子のシオン殿にその魔法を使った。貴方はそれに気が付かれた。」

「あのときの曲者は貴方だったのね。」

「不覚にございました。私が目を離したばかりに。」

「娘に相談されて解析しようとしたけど、アイロネである私にもどうすることもできなかったわ。」


どうやら、母上とセバス、お婆様はそのころの心当たりがあるみたいです。


「その日以来、爆発的に膨れ上がっていったシオンの魔力。幼い身体に大きすぎる負担!何度シオンが死に掛けたことか!一体!いかなる魔法を使ったの!」

「人が生まれるときに受ける4大精霊の祝福を魔力に変換する魔法。具体的には風の精霊王の力を取り込むように仕込んだのじゃ。」

「そんなことをしたら神の御怒りを受けるのではありませんか!」

「母上、落ち着いてください。」

「シオンちゃん!」


たまらなくなったのか母上が抱き着いてきました。私は相変わらずのちびではありますが、14歳になったため母上とそれほど背の違いはありません。母上の強い抱擁から愛しさと切なさを感じながら優しく大丈夫ですよと耳元で繰り返しました。


「そういうことでしたか。神話にあるとおり風の精霊王の”前世の記憶”を打消す御力、その御力がシオン様に働かなたった。そのためにシオン様は”前世の記憶”を持たれておいででしたのですね。」

「前世の記憶!」


父上たちが驚いた顔をしています。そりゃそうでしょう。それにしてもここで私が言い出すつもりでしたが相変わらずセバスは私の心を読んだように言ってくれましたね。


「それがわかったのはシオン殿に言われてからじゃが。シオン殿はよく発狂しなかったものだ。」

「セバスがいてくれたからかな?」


うん、まさしくセバスのおかげです。


「なぜ俺じゃなかったんだ!」


いきなりダン兄が大声をあげました。


「シオンは、お前のせいで!ずっと!ずっと!」

「すまんと思うておる。」

「ダン兄、ありがとう。ヘルメス長老はもう2度とこの魔法を使わないと誓ってくれた。だからもういいんだ。」

「シオン、お前。お人よしすぎ!」

「かもね、でも。」


そこから先は言えませんでした。いろいろなことがあったけど、おかげでいい人たちに巡り合えたんです。


そしてラピス様にも。


「シオン君、儂は、いいのかね。」

「はい、以前お願いした通り、後進の者達ために力を貸してあげてください。」

「その言葉を心に刻み、命ある限り、償おう。パルス家の諸君もう一度言う。本当に申し訳なかった。」


そう言ってヘルメス長老は屋敷を出て行った。

私は母上を離して、ダン兄のところに向かいました。


「じゃあ湿っぽい話おわり!ダン兄。手伝ってくれない?おーい、シークレットガール!」

(ヒミツテンコモリ、オナカイッパイ♪)


満足そうな顔をしたシークレットガールが手に木の剣を持って現れました。


「それ、俺がつくったヤツ?」

「そう、で、持って。」

「うん?」


ダン兄に持ってもらうと私は魔力を活性化させました。


「シークレットガール、君の力を貸して!」

(ハーイ♪ヒミツダケドカシテアゲル♪)

「今!私の全てを掛けて!完成!”リアルソードクリエイト”!!!」


ダン兄の手にある木の剣が青く輝きました。


「うお!うりゃああああ!」


そのとき、ダン兄に私は何かしろといったわけではありません。

でも、ダン兄は何をすべきか無意識に分かっていたのでしょう。

ダン兄の身体から赤い光が輝き出しそれが木の剣に流れ込みます。


「あらゆる魔族を打ち滅ぼす究極の剣!その名も”勇者ダンの剣”!!」

「すげえ!かっこいいいいい!!!」


ダン兄は剣を天に向けて掲げます。大成功!赤と青の輝きを発していてまさしく最強の剣が誕生した瞬間です。これで、行けそうです。二人で魔王退治に。


(ワタシモイルヨ♪)

「そうだね、シー。」

「こほん、”しー”などと言っている場合ではありませぬ。シオン様。」

「え?」

「天井、直してね。貴方たちで。」


え?あれっ!うああ!


「あはっ、気づかれたか♡」

「気づくだろ!ダン、お前ってやつは!」


それから、誰かが笑い出し、結局みんなが笑い出しました。


私は、こんなみんなのことが大好きです。







PS.天井直しはきっちりさせられました。

当然シークレットガールは手伝いませんでした(笑)


次のエピソードが最後になるでしょう。

気長にお待ちください(^^)/

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