42話 エピソード明かりを灯す者1
お待たせ致しました。
そしてありがとうございます。
今回の話は三人称風"三歩"人称で6話分です、ではどうぞ(^-^)/
あるところにエクサという王国がありました。
この国の北にはこわい魔物が住む魔の森が広がっていました。この森からは数年から十数年に一度、たくさんの魔物が出て来てエクサ国を襲っていました。それを防ぐために途中にあるカルナック高原で人と魔物の戦いが起こるのです。これを人々は”北伐”と呼びました。北伐では国王が指揮する騎士や魔法使いたちが魔物たちと戦います。
今まさにその北伐の真っ最中。多くの戦士達が戦場に身を置き、故郷に残してきた家族のため命をかけて戦っています。
北伐の戦いの間、王都エクサルファに残された兵はごくわずかです。北伐が終わるまで最低限の者だけで王都の守りを固めなければなりません。
王都には中心部に王城とよばれる場所があり、その中に公務を行う施設や軍団の宿舎などがありました。その王城のさらに中心部に王宮と呼ばれる場所がありました。王宮には王族が暮らしています。王族と親戚関係になる公爵などが暮らす場所もありました。このお話は王宮に住むことになったある一人の少年の物語です。
王宮のある建物のある部屋に一人の女性がいました。その女性は鼻筋が通っていてとても美しく、肩は華奢で胸はそこに2つのメロンが入っているかのように大きく、腰はくびれふっくらした下腹部をしています。神の手で作られたのではないかというほどの見事なプロポーション。一度でもその姿を見た男性は恋心を抱かずにはいられないでしょう。この女性の髪と瞳は王家の血を引いていることを表す赤い色をしています。
この女性はソファに座っていて、目の前のひさまずいた男性の報告を受けていました。
「……分かりました、気をつけましょう。戻りなさい。」
男は微かに頭を下げると音もなく立ち上がりふっと消えました。
「……ふぅ。お茶を用意してくれるかしら、疲れたわ。」
「はっ。」
近くの机で書き物をしていた事務官らしき男がメイドにお茶の用意を指示するために部屋を出て行きました。女性は座っていたソファから窓際まで移動し、春が恋しい冬の景色を眺めながらポツリと呟きました。
「この国に弱い者は不要なのよ。……それがたとえ魔法使いであったとしても。」
まるで感情の全く感じられない口調で言葉が紡がれました。もし、もしこの言葉を聞いた者がいればそれは、美しすぎることの代償として神が感情を奪い去ったのではないかと感じたことでしょう。
窓の外にある花壇の花が悲しそうに揺れていました。




