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40話 ラピスの誘い

チョットだけど書きました。




私が王城に連れてこられてた翌日、宮廷魔術師として召し抱えられる儀式が行われました。略式ではありますが豪華な部屋でベルンシュタイン次期公爵、つまりベルン団長が王族代理として来てくれました。他に何人か魔法使いがいますがしいらない人達です。宮廷魔術師の貫頭衣の下のローブで半分はアイロネの魔法使いだということは分かります。残りはサージュの魔法使いでしょう。

儀式は滞りなく終わり、最後にベルン団長からから宮廷魔術師の証である小振りの杖を渡されました。この宮廷魔術師の杖には先端にクリスタルが埋め込まれていてとても綺麗です。生産職の魔法使いが創り上げた逸品だそうです。

ベルン団長は儀式の間はいつもと違う顔をしていましたが終わるといつものにやけた顔でウインクをよこしました。


「これで王宮のほうに入れるからあとで案内するな〜。」


ここエクサ王国王都エクサルファの王城は執務スペースと王族のプライベートスペースに別れています。このプライベートスペースは一般に王宮と表現されているのです。昨日、お客様が泊まる施設のあるエリアから王宮の方へ移動しました。手ぶらで来たので荷物がないのは楽です。


これからしばらくは王城での作法、マナーを覚えることを伝えられています。しばらくの間、仕事は主に王城内での勤務が与えられるそうです。また、下位学校は王城で働いていれば卒業できるそうです。学校には全くいかなくていいことになりました。つまり、”かごの鳥”状態です。当然、成人式にも出席できません。退屈ではないかもしれませんが、息の詰まる生活が始まるようです。


・・・・


宮廷魔術師として王城で働きだして1ヶ月が過ぎました。この間、一度アイロネの塔に荷物をまとめに外出が許されました。そのときにお祖母様が手作りのシチューを作ってくれたのがとても美味しかったです。ゴルモ蜥蜴の燻製とかオル鷄の内臓とか高級食材を使ってくれましたが包丁はあまり使ったことがなかったようで皮とかが全部繋がってたりとかお祖母様は顔を赤くしてましたけど(笑)


カリカリカリカリ……


今日は成人式です。私は今日一日この執務室から出ることを禁止されています。今頃はアーサー兄が主役の一人として皆に祝福されていることでしょう、見たかったな。


コンコン。


「どうぞ。」

「お邪魔するわね。」

(ナイショガキタ♪)

「いらっしゃいませグラナート王子、今日は成人式の主役でしょう?行かなくていいんですか?」

「全然驚いてないわ、可愛くないわね。」


ラピス様が私の執務室に入ってきました。あれ以来、会っていなかったので久しぶりという感じがします。今日は体にぴったりのドレスをきています。あの時のコルセットで胸元を強調したドレス姿も美しと思いましたが今日の白いドレス姿もとても綺麗です。私の中のシークレットガールが嬉しそうな声をあげています。


「私が王子でないことにいつから気がついていたの?それともベルン兄様に聞いたの?」

「いいえ。気が付いたのは最近です。もっとも確証はなかったですけどね。」


拗ねたような声のラピス様に私はにっこり笑って答えました。


「警備強化で日程が伸びましたけど、魔族に襲われた日は成人式の数日前。主役の王子が学校で剣術の自主練をしているには忙しい時期じゃないかなって思いました。それに私の魔法くらいで解ける変装の魔法をしていたことも不思議でしたし。もしかしたら、ラピス様は王子の影武者なのではないかと。

ああっと失礼しました、ソファへどうぞ。」

「まあ、私の下で働いてもらう以上そのくらい頭が切れるほうがいいわ。」


ソファに座りながら、ラピス様は手招きをしました。怪しい微笑みをしています。普通の殿方ならフラフラ近寄って行ってしまうような誘い方ですがこの人の羽交い締め、もといスキンシップは命に関わることを知っている私は逆に引きました。


「そんなに用心しなくてもいいわ。そろそろ、話そうと思ってね。」


ラピス様はグラナート王子の影武者をしている経緯を教えてくれました。


「私のアルクス公爵家は王家を守ることを代々の仕事にしているのよ。影武者もその一つ。王族がこの国の表の支配者ならアルクス家は裏の支配者よ。宮廷魔術師も護衛以外の者はアルクス家で指揮しているわ。」


なるほど。

同じ宮廷魔術師でアイナという女の子がいます。私が王城で姿を消したときにその子がラピス様と私のところに来ました。それはラピス様の指示で私を探す魔法を行使していたからでしょう。

ちなみにアイナは何故か(笑)私を目の敵にしていて一日に1度は嫌味を言いに顔を出します。


「聖剣を使えるのは王家の血を引いているからですか?」

「ええ、私の祖母は王の側室だったのよ。もっとも聖剣の封印を解けるほどではないのですけどね。

それより、こっちへいらっしゃい。イイコト教えてあげるから。」


先ほどよりイタズラっぽい小悪魔の笑みを浮かべてラピス様はソファに誘います。余計に警戒しますってば!


「大きい声で言えないことよ、あなたの知らないアイロネとパルス家の確執の真相。前々回の北伐のこと。」


その言葉に思わず息を飲みます。そう、それはどうしても誰も教えてくれなかったことです。ずっと疑問だったことです。何故ここまでパルス家が問題になるのか。

ラピス様の誘いを拒むことは出来ませんでした。


ラピスの秘密をようやく出せました(^-^)/


また、時間下さいませ(^-^)/

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