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32話 上位学校

たくさんの皆様、ご覧頂きありがとうございます!


感謝・感謝・感謝です。



ではどうぞ。



聖歴780年1月、新年の祝福祭が終わり落ち着きを取り戻しつつある頃、私シオン・ブロッサムは学校に行く用意を始めていました。


貴族は10歳になる年に王都の学校に6年間いかなくてはなりません。王都の学校には”上位学校”と”下位学校”の二つがあります。

上位学校は王家・公爵の子供や伯爵・子爵・男爵の子供など統治者・指導者の学校です。

下位学校のほうは、それ以外の貴族、騎士、裕福な商人の子供のための学校です。


私のブロッサム家は下級貴族なので、下位学校に行く予定です。と言っても学習期間は一年のうち半年程で、しかも得意科目は履修免除が効くなど通いやすいようになっています。私はアイロネの魔法使いとして仕事をしてますのでこういう制度はとても助かります。


そんな時期に、お祖母様が私に仕事も依頼をしてきました。内容は上位学校から依頼された”成人式”の下見に行くからカバン持ちをしなさいということでした。

アイロネの魔法使いの代表としてお祖母様は毎年成人式に賓客として招かれています。特別下見に行く理由はないはずなのですが?


「アーサーとダンに偶然会えるかもしれないわよ。」

「‼……でも、会っては。」

「遠くから姿を見るだけなら。それにシオンは2人と髪の色も目の色も違うのでしょう?フードをかぶっていれば大丈夫よ。このくらいはさせて頂戴。」


どうやらお祖母様は時折王城や上位学校の方を眺めている私が、父上や兄達に会いたがっていると気が付いていたようです。私は目を閉じて自分の心に聞いてみました。


(会いたい、でも迷惑。)

(会いたい、でも嫌われていたら。)

(会いたい、恐い。)

(会いたい、会いたい、たとえ一瞬だけでも。)


「お祖母様、お願いします。」

「いい?貴方から声をかけてはダメよ」

「はい。」


王都にきてから2年以上経ちますが、一度も足を向けたことのない上位学校に私は向かいました。




このことが私の人生を大きく変えました。









短くてすいません。


スキマ時間でコツコツ書いてますので不定期更新です。


今回のエピソードからバトルが多くなる予定です。

そしてお待ちかね、ヒロインの登場です(笑)。

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