27話 妖精
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私の目の前に妖精さんがいらっしゃいました、女の子のようです。
彼女の言葉は直接頭に響いてきます。
まずは最初に名前を聞きたいのですが”ナイショ”と言われてしまいました。
う〜ん、そこをなんとか会話を続けて聞き出したいですね、よし!
「私の創った魔玉はいかがですか?」
(……ナイショ)
うっ!エンドレスナイショ攻撃か!
でも食べている感じからして私に対する反応は悪くないとは思うのです。
なにしろ全部4級相当の魔玉を用意したのです、どれも結構な自信作なのです。
(ナイショ、ナイショ、ナイショダケド、オイシイ)
おとととっ、ちょっとコケそうになりました。
(ナイショダケド、ナマエ、シークレットガール)
ええと、なんでしょうかこの感覚。
内緒といいながら教えてくれるあたりいいキャラしてます(笑)。なぜかとってもこの子と契約したくなりました。
そのためにっ、と!私は契約方法を知るために精霊図鑑を素早く引きました。
ええと……あった!
秘密少女
霊格:4級以上(推定)
出現率:高い
契約:皆無(成功例なし)
条件:秘密
なになに、秘密を要求?
”三満月”に、よく出て来るけど(食い散らかすだけで)契約が成り立ったことはないですって。
ははは!面白い!この子!
普通の魔法使いならハズレが釣れたとでも思うのでしょうが、私はとても気に入りました。
「ええと、よかったら契約して守護者になってくれませんか?毎日この魔玉1個プラス出来高払いでどうでしょう?」
(ナイショダケド……)
マニュアル通りの問い掛けに、シークレットガールは小首をかしげて何かを考えていたようですが、やがて手をこちらにかざして小さな黒い玉を作り出しました。その玉はフワフワとこちらに漂って来ます。
(アナタノ、ナイショ、ナカニイレテ)
私のナイショ、つまり秘め事をこれに入れるのですか?手にとって念を込めればいいのでしょうか?
(ナイショダケド、イチバンノナイショ、キニイレバ、カンガエル)
私の一番の秘密って、やっぱり前世の記憶のことでしょうか?まあ入れてみましょう。
(私の一番の秘密は、前世の記憶があることです。これ内緒にしてね?)
黒い玉を手にとってそう念じて見ました。すると黒い玉は白くなってフワフワとシークレットガールのところに戻りました。
シークレットガールはそれを手に取ると玉が点滅して……彼女はニィっと笑いました。
黒いシルエットの黒い顔、その何も見えないのっぺらな顔に口だけが浮かび上がって、ちょっと怖いです。
それからシークレットガールはその玉をひと舐めしてからパクッと食べました。
(アナタノナイショ、ワタシノナイショ、ナイショだけど契約してあげる。」
この言葉は前半は私の頭に直接聞こえ、後半は実声になりました。
そして、シークレットガールの姿が全て見えるようになりました。
やはり、小さな女の子でした。
「私の身体はナイショよ。これは仮の姿。あなたに合わせただけ。」
はは、レディに失礼だったかな?
あれ?私の考えが読める?契約すると筒抜けになるのでしょうか?
(意識した表面上の思考だけよ、シオン)
今度は頭の中に声が響きました。私の考えもこうやって彼女に届くのでしょう。
近づいてきたシークレットガールは私に触れて、スッと中に入ってきました。
このとき、私の何かが彼女としっかり繋がった気がしました。
契約が成立したためでしょう。
「ええと、これからよろしくね、シークレットガール。」
(よろしくするかはナイショ。でも仲良くしてあげるわ。)
私はこの美しい三満月の下、不思議な妖精と出逢い契約を果たしました。
新キャラにして主人公の永遠の相棒、シークレットガールさんが登場です!
彼女にもこれから活躍してもらう予定です。
しばらくは、こんな感じで不定期投稿うとさせていただきます。
まだまだ続きます、まだまだ頑張ります!
皆様、よろしくお願いしますね。




