24話 水の魔玉
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私がアイロネの塔に着いて早々、試練が訪れました。長老会で魔法をお披露目することになったのです。
そのため、ミスティ教官と塔の外へ出ました。多分特訓をしてくれるのでしょう。
ミスティ教官に着いて行くと、塔から少し離れたところにある川の近くにある池にたどり着きました。
池のほとりには、数人の魔法使い達がいます。
「しばらく見ていなさい。」
ミスティ教官に言われたとおり見ていることにしました。
年上の魔法使いが、年下の魔法使い達に何かを指示しています。年下の魔法使い達は私と同年齢でしょうか。
「清き水玉よ。我願う。」
年下の魔法使いの一人が水玉を作り出しました。そして水玉を高速回転させています、あれは難しいですよ。
さらに年下の魔法使いは水玉に放出した魔力を変換せずに直接を注ぎ込みます。
「まだ!まだ!もう少し、もう少し、よし!」
水玉が輝きます!
年上の魔法使いが満足げな声をあげます。
アレが魔玉でしょうか?
そのとき、水面が揺れて馬が飛び出してきました。
水馬ケルピーです。ケルピーがパクんと魔玉を飲み込みました。
「見ましたか?アレが水の魔玉です。出来は5級相当というところですか。
ここでは、ああやってケルピーに対価として魔玉を渡します、代わりに塔の仕事をしてもらっているのです。
餌付けではありませんよ。ケルピーは高い知性を持っています。そんなことを思ったら蹴られますから注意しなさい。
さあ、魔玉をどうやるって創るか理解しましたか?」
「ええ、おおむね。」
「じゃあ、やってみなさい。」
「えっ?えっ?普通こういうのは教官が見本を「やりなさい!」……はあい。」
「返事を伸ばさない!シャキッと応えなさい。」
「はい!」
相変わらずスパルタですね、まあやってみましょう。
「清き水玉よ。回れ、集え。」
水玉を作り出して、できる限りの高速回転をさせます。私はこういう作業は得意なので制御を乱すことはしません。
そしてここからいつもは放出しない魔力を紡ぎ出し注ぎ込みます。これは、ツライですね!
しばらくすると、水玉が水色に輝きます!
やりました、成功です!
あれ?そういえば、王都に来るまでミスティ教官に制御を徹底的に叩き込まれてました。
ああそうか、すでに必要なことは教えられていたわけですね。
パクん!
おおっと、考え事をしていたらケルピーに魔玉第1号を食べられてしまいました。
もうちょっと、見ていたかったのに〜。
少し恨みのこもった視線を水面に向けると、目があってしまいました。
お馬さん達と。
「もっと魔力を絞りなさい。それでは4級相当です。ケルピーが群がってもみくちゃにされますよ。」
先に言ってくだ、わーっ!!。




