13話 しんわ
皆様、開いていただいてありがとうございます。
閑話的な位置付けですが、重要な世界設定の説明でもあります。
セバスらしいセバスも表現しているつもりです。
私は設定集を作るより、こうやって物語の中に埋め込む方が好きです。
「それではシオン様、今晩のお休み前のお話は…神話を一つお話し致しましょう…。
神々はこの世界に大地と海を作り、神の子…エルフや人間達を住まわせました。
そして神は、この世界を管理するために4人の精霊王を創りました。
精霊王はこの世界のあらゆるものを管理します。
その中には魂の管理もございます。
死者の魂は精霊王の元へと向かいます。
火の精霊王は、炎の猛き力をもって魂の不浄を浄化します。
水の精霊王は、命を育てる水の優しき力をもって魂を癒します。
大地の精霊王は、地の底で魂に安らかな眠りを与えて力を蓄えさせます。
最後に風の精霊王が、さわやかな風の力をもって記憶を吹き消し、遠く…来世へと運ぶ役目をこなします。
こうやって魂が来世へと旅立つことをを”転生”と呼びます…。
シオン様は前世の記憶が消えていないのですから、風の精霊王にいたずらされたのかもしれませんね…。
それとも、愛でられているのかも…。
そのお優しい笑顔に魅せられて。
…おやすみなさい、シオン様。」
シオンは毎晩セバスを呼んでいるのではありません。
セバスも忙しいし、母親もいますから。
でも、セバス…一家に一人いて欲しい気がします(笑)




