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計画(2)
「最軽井沢とか伊豆とかにするか?」煙草を吸いながら誠が言った。
「妥当なところで攻めてきたな。」僕は言った。
「まあな、メジャーな所だとネットとかで探しやすいからな。」
さすが、営業部のエース、考え方がわかりやすい。
要は、雑用は自分に回ってくることを知っている。
入社して4年近くになるが、何回か会社の仲間と旅行に行く機会があった。
初の時は、グダグダになってしまい、計画性のなさを痛感した。
2回目からは、役割分担を決めて行動するようになった。その流れで、雑用(ホテルの予約や観光名所に資料作り)は誠の担当
運転を僕が担当することになっていた。後2人いるが、後々、説明していきます。
僕 「でも、大介が嫌がるんじゃないか?メジャーな所だと」
誠 「確かに、あいつマイナーな所、好きだからな。」
僕 「たとえば、石川とか、富山とかは?」
誠 「確かに、行ったことないな」
僕 「だろ、その辺だと、観光客もあんまりいなそうだし、のんびりできるんじゃ
ないか?」
誠 「じゃあ、その辺で考えておくわ。」