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想い焦がれた恋人の、端っこ 09

[BL] 想い焦がれた恋人の、端っこ

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第九部:傷を癒す

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セヒの冷酷な命令が下された後、下男たちはまるで腐った肉を捨てるかのようにドルセを庭に放り出し、潮が引くように去っていった。彼らの後ろ姿を見つめるテオの心は、怒りと悲しみ、そして無力感で満ちていた。彼は下男たちがドルセをどれほどつまらない存在だと思っているか、そしてセヒがどれほど残酷になりうるかを悟り、絶望した。


ついに庭に一人残されたドルセの姿が目に留まった。彼のお尻は赤く腫れ上がり、ひどい痣ができており、全身は汗と埃にまみれていた。ドルセは苦痛にうめきながら、かろうじて体を起こそうと努めたが、足に力が入らず、何度もよろめいた。その姿を見守っていたテオは、茫然自失の表情で座り込んだ。彼の胸は引き裂かれるように痛み、彼の目からはとめどなく涙が溢れ出した。


「すまない、ドルセ。」


テオはうつむいたまま、すすり泣いた。彼の声は悲しみで満ちており、彼の肩は激しく震えていた。彼はドルセが自分のせいで苦しんでいるという事実に、罪悪感を感じた。

ドルセはかろうじて体を起こし、テオに近づいていった。彼の歩き方は不安定で、彼の顔は青白かった。しかし、彼の眼差しは、依然としてテオへの心配で満ちていた。


「お坊ちゃま、大丈夫でございます。私は…大丈夫でございます。」


ドルセは懸命に落ち着いた声で言った。彼の声は苦痛のためにかすれており、彼の息遣いは荒かった。テオはドルセの言葉を聞いて顔を上げた。彼の目は赤く充血しており、彼の顔は涙で汚れていた。


「大丈夫なわけがない。ドルセ、お前が痛いと、俺の心は引き裂かれるのだ。」


テオは激しい感情で言った。彼はドルセに近づき、彼の手を握った。彼の手は冷たく、湿っていた。


「部屋に入って傷を治療しなければ…」


テオはドルセを支えようとしたが、彼の手首は縄で縛られていた。彼は周囲を見回し、縄を切ることができる鋭い物を探した。幸いにも、近くに置かれた小さな石が目に留まった。

テオは石を拾い上げ、慎重にドルセの手首に巻かれた縄を切り始めた。


石は鋭くなかったが、テオは忍耐強く縄をこすり続けた。彼の手は汗で濡れており、彼の腕はますます痛くなった。しかし、彼は止まらなかった。彼はドルセを苦痛から解放しなければならないという思いしかなかった。


ついに縄が切れた。ドルセは解放されたかのように軽く手首を振り、安堵のため息をついた。彼の手首は縄で擦れて赤く腫れ上がっていた。


「ありがとうございます、お坊ちゃま。」


ドルセはテオの目を見つめ、感謝の気持ちを伝えた。彼の目には、心からの尊敬と愛が込められていた。


「ですが、私よりもお坊ちゃまの方が心配でございます。」


ドルセはテオの顔色が良くないことに気づき、心配した。彼はテオが自分のせいで大きな衝撃を受けたのだろうと思った。

テオはドルセに力を与えるために、彼の肩を抱きしめた。


「違う、今はまずお前から心配しなければならない。」


テオはドルセの腰に腕を回し、かろうじて支えた。ドルセは気力を振り絞ってテオの肩にもたれかかり、一緒に部屋へと向かった。テオはドルセを支えながら、彼がどれほど痛く、辛いのかを、さらに切実に悟った。


「ここではもう、お前を傷つけることはできない。」


テオは慎重にドルセを導き、部屋へと入った。部屋に入ると、テオはドルセを床にそっと横たえた。ドルセは苦痛にうめきながら、体を丸めた。

テオはもう一度、ドルセの傷を詳しく見てみた。その傷はひどく、痛々しそうだった。赤く腫れ上がったお尻には、鮮明な痣の跡が刻まれていた。


「どうしてこんなことを…」


テオはつぶやいた。彼は自分の無力さに自責の念を感じた。彼はドルセを守ってやれなかったという事実に苦しんだ。

テオは部屋の隅に置かれている薬草を探し始めた。彼は幼い頃、母に教わった知識を思い出しながら、傷に効く薬草を探した。


「この傷には…この薬草が良いと聞いたことがある。」


テオは傷の治療に役立ちそうな薬草を見つけ、手に握った。

彼の手は微かに震えていた。

ドルセはテオの心配そうな眼差しを見て、うつむいた。彼はテオが自分のせいで苦しんでいる姿を見るのが辛かった。


「お坊ちゃま…私を心配する必要はございません。」


ドルセは懸命に平然を装って言った。彼はテオにとって重荷になりたくなかった。

しかし、テオはドルセの言葉を聞かず、薬草を手に握った。彼の目は固い決意で輝いていた。


「違う。お前は俺の大切な人だ。どうしてこんな風に放っておけるというのだ。」


テオはドルセの傷に薬草を塗るために、ひざまずいた。ドルセはその姿に胸が痛んだが、彼はテオを邪魔せず、落ち着いて身を任せた。


「お坊ちゃま、それでも…」


「いや、絶対にそうはできない。」


テオは断固として言った。彼は薬草を指先に付けて、慎重にドルセの傷に当てた。彼の手つきは丁寧で、彼の眼差しは温かかった。


「あっ!痛い…」


薬草が傷に触れると、ドルセは一瞬、痛みに顔をしかめた。彼の顔は苦痛でゆがみ、彼の唇は固く閉じられた。


「すまない、少しだけ我慢してくれ。ドルセ。」


テオはドルセの手を握りながら、かわいそうな眼差しで言った。彼はドルセの苦痛を少しでも和らげてあげたかった。


「きっと治るから。」


テオはドルセに力を与えるために、誓うように言った。ドルセはテオの心からの言葉に力を得て、静かにうなずいた。彼はテオを信じ、彼の治療にすべてを任せることを決意した。

テオは心を込めて薬草を塗りながら、ドルセに話しかけた。彼の声は優しく、彼の言葉は温かかった。


「二度とこんなことがないようにしよう。ドルセ、お前が怪我をすると、俺も痛いから。」


彼の心からの言葉に、ドルセは胸が熱くなった。彼はテオの愛に感動し、彼のそばを永遠に守りたいと思った。


「お坊ちゃま、私はあなたのためなら、どんなことでも耐えられます。」


ドルセはテオの苦痛を和らげるために、自分の感情を隠そうと努めた。彼はテオにとって重荷になりたくなかった。

テオはそんなドルセの姿を見て、心が温かくなった。彼はドルセの献身的な愛に感謝し、彼に報いてあげたかった。


「ありがとう、ドルセ。俺も、お前のためなら何でもしてやる。」


テオは本心を込めて言った。彼はドルセに永遠の愛を誓った。

数日が過ぎ、治療が終わりを迎える頃、テオはもう一度ドルセの手を握った。彼の顔には安堵感が漂っていた。


「もう大丈夫だろう。傷はずいぶん良くなったはずだ。」


テオはドルセの手から温かさを感じながら、彼の視線を見つめた。彼の目には、テオへの変わらぬ愛が込められていた。


「お坊ちゃま、私はいつまでもあなたと一緒にいます。」


ドルセはテオの愛に報い、永遠の献身を誓った。彼の心は、テオへの愛で満ちていた。

テオはそんなドルセの心に感動し、微笑んだ。彼はドルセと一緒なら、どんな困難も乗り越えられるという確信が湧いた。


「ああ、私たちはいつも一緒にいよう。」


二人は互いの手を離さず、そうして新しい始まりを誓った。傷が治っていくように、彼らの愛も少しずつ育っていった。


「私たちが一緒である限り、どんな困難も乗り越えられるだろう。」


テオの声は彼らにとって力となり、ドルセは彼と共にする未来を夢見て、もう一度心を奮い立たせた。二人の人生は、これからどんな方向へ進むか分からない状況の中でも、彼らは互いを信じ、頼り合いながら、新しい始まりを迎えることになった。彼らの愛は、苦難と逆境の中で、さらに強くなるだろうということを、彼らは直感的に感じていた。彼らは一緒なら、世の中のどんな試練も乗り越えられると信じた。彼らの物語は、これから始まったばかりだった。

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読んでくれてありがとう。

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