想い焦がれた恋人の、端っこ 最終化
[BL] 想い焦がれた恋人の、端っこ
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最終話:想い焦がれた恋人の、端っこ
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時間はずっと流れていった。山の中での孤立した生活は、テオとドルセに以前には想像すらできなかった新しい意味を与えた。世間との断絶は、彼らをさらに深く結びつけ、彼らはお互いの存在だけで十分に幸せでいられるということを悟った。曲がりくねった世間の荒波から抜け出し、彼らはお互いに頼り、心の中に深く隠してきた感情を少しずつ表に出し始めた。その過程は、時には慎重で、時には激情的なものだったが、一日一日が過ぎるにつれて、テオの心の中に固く根付いたドルセへの愛は、もはや隠すことのできない、胸がいっぱいになる感情の波となった。
ある日は、格別に澄み切った日だった。山の風は爽やかで清涼であり、鬱蒼とした木々の木陰で、テオとドルセは並んで休んでいた。テオは青く広がる空を見上げ、深く息を吸い込んだ。彼の顔には平和な微笑みが広がっていた。
「ドルセ、二人だけでこうして毎日一緒にいられることが、本当に幸せだ。」
テオの心からの言葉に、ドルセは温かい微笑みを浮かべ、静かにテオの手を握った。彼の手はテオの手を優しく包み込み、彼の目はテオへの深い愛情で輝いていた。
「お坊ちゃま、私も同じでございます。こうしてお坊ちゃまと一緒にいることが、私にとってはこの世で一番大切なことでございます。」
ドルセの素直な答えは、テオの心の奥深くに響いた。彼はドルセへの自分の愛が、どれほど深く切ないものかを改めて悟った。彼はドルセの手をさらに固く握り、彼の目を深く見つめた。
「俺たちの縁は本当に特別だ。何よりも大切なものだ。」
テオが真剣に言うと、ドルセは心から同意し、うなずいた。彼の顔からは幸せな微笑みが消えなかった。
「はい、お坊ちゃま。永遠にお坊ちゃまを慕います。」
ドルセの告白は、テオの心をさらに温かく包み込んだ。彼はドルセの愛に感謝し、彼の手をさらにぎゅっと握りしめた。
その日の夕方、二人は山の中の澄んで清らかな小さな小川へ行き、夕食をとることにした。テオは自ら焼いた肉と、森で採れた新鮮な山菜、そして木の枝を使って自ら作った、簡単だが心を込めた料理を並べた。彼の顔にはときめきと期待が満ちていた。ドルセはテオが準備した心を込めた夕食を見つめ、感動した表情で微笑んだ。テオはドルセの微笑みが、あまりにも愛おしくて、彼の手を握ってそっと引き寄せた。
「実は、お前に話したいことがある。」
テオの突然の告白に、ドルセは戸惑ったように目を大きく見開いてテオを見つめた。彼はテオの真剣な表情から、ただならぬ気配を感じ、胸がどきどきした。
「どういうことでございましょうか?」
ドルセの不安な質問に、テオはしばらくためらい、深いため息をついて、ドルセの手をさらにしっかりと握りしめた。彼の眼差しは真剣で、彼の声は震えていた。
「俺は…お前が俺のそばにいることが、この世で一番幸せだ、ドルセ。」
テオの心からの告白に、ドルセの顔が赤く染まった。彼は長い間抱いてきた感情を、テオが分かってくれたという事実に感激した。
「お坊ちゃま、私も同じでございます。」
ドルセの声は震えていたが、その中にはテオへの変わらない信頼と確信が込められていた。テオはドルセの答えを聞いて、心が温かくなるのを感じた。彼はドルセの手をさらにぎゅっと握りしめ、彼の目を深く見つめた。
二人は互いを見つめ、息が詰まるほどの緊張感が流れる瞬間を迎えた。テオは震える手でドルセの頬を包み、慎重に彼の顔をなでた。彼の目は、ドルセへの深い愛情で満ちていた。
「本当に、慕っている。ドルセ。」
テオは震える声で自分の心を告白した。そして、彼はゆっくりとドルセの方へ体を傾けた。
ついに彼らは、互いの唇を近づけ、慎重に口づけを交わした。その瞬間、世の中のすべての騒音が消え、ただ二人だけが存在しているかのような神秘的な感覚がした。
互いの唇が触れる柔らかく温かい感触は、まるで何もかもが完璧に繋がったかのような恍惚とした気分をもたらした。彼らはお互いの息遣いを感じながら、さらに深い愛に落ちていった。
「お坊ちゃま…」
ドルセはテオの名前を静かに呼び、彼の肩にもたれかかった。彼の顔は赤く上気しており、彼の目は幸せで満ちていた。
「この瞬間が永遠に続きますように。」
ドルセの切ない願いに、テオは彼の手を温かく包み込み、優しく微笑んだ。
「永遠に…」
彼らは互いの目を深く見つめ、もう一度甘美な口づけを交わした。その口づけは、単純な口づけではなく、愛の結実を結ぶ崇高で美しい始まりを意味した。
これで彼らは、過去の痛みと葛藤をすべて後にし、お互いだけのための新しい人生を始める準備ができていた。テオとドルセは、お互いの存在によってもう孤独ではなくなり、彼らの愛は時間が経つにつれて、さらに深く強固になっていった。その瞬間、二人はすべてが完璧にかみ合って回るかのような運命的な気分を感じ、永遠の愛を誓った。
夜空のきらびやかな星明かりの下、二人はお互いのそばで、これからさらに多くの美しい瞬間を一緒に作り上げていくことを約束した。彼らはこれから訪れるすべての難関と試練を一緒に乗り越え、互いを固く守り抜くことを固く決心した。彼らの愛は、今まさに美しい結実を結び始めたばかりだった。テオとドルセは、お互いの存在によってさらに強くなり、互いへの変わらぬ愛の力で永遠に一緒にいられるという確信を持つようになった。そうして二人は、新しい始まりを迎え、幸せに満ちた明るい未来へ向かって、一緒に進んでいった。
温かい日差しが優しく降り注ぐ美しい小川で、テオとドルセは互いに永遠の愛を誓い、深い愛情を分かち合っていた。ちょろちょろと流れる澄んだ水の音とともに、彼らはお互いの温かい温もりを感じながら、世の中のすべての心配事をすっかり忘れたかのように、この上なく幸せそうだった。
テオは愛おしいドルセの微笑みを見つめ、彼が自分のそばに永遠にいてくれるという確信を得て、心の奥深くにあった不安感をすっかり洗い流したようだった。
「ドルセ、お前がいつも俺のそばにいてくれて、本当にありがとう。」
テオは慎重にドルセの手を握り、本心を込めて言った。ドルセは彼の手を温かく包み込み、彼の目をまっすぐ見つめ、固い誓いをした。
「お坊ちゃま、私がいつまでも、お坊ちゃまを固くお守りいたします。」
ドルセの固い誓いに、テオは彼の眼差しの中に、彼と永遠に一緒であるという確固たる信頼と希望を見出した。
しかし、その幸せが永遠に続くかと思われたまさにその瞬間、復讐心に目がくらみ、彼らをしつこく再び探しに来たセヒが、ついに二人の幸せな姿を目撃することになる。テオとドルセがお互いに深い愛を分かち合っている切ない姿を見たセヒは、驚愕と怒りが入り混じった激情的な感情に襲われ、その場に凍りついたかのように、身動き一つできなかった。彼女の心の中で激しく煮えたぎる嫉妬心と裏切り感は、彼女を完全に飲み込んでいた。
「どうしてこんなことが…!」
セヒは激しい怒りに襲われ、悲鳴を上げながら二人がいる場所へ駆け寄った。テオとドルセは、突然聞こえてきたセヒの鋭い声に驚き、互いを見つめ合った。テオは彼が最も恐れていた恐ろしい瞬間がついに現実になったことを直感した。
「セヒ…お前が…どうして…」
テオが戸惑ったように口を開いて言葉を出そうとしたが、セヒは激しい怒りに襲われ、彼の言葉を遮った。
「お坊ちゃまは、どうして私にこれほど残酷な傷ばかりお与えになるのですか!これ以上、わたくしは我慢しません!」
セヒは、手に負えないほどの怒りに満ちた眼差しで、二人に向かって猛烈に突進した。テオとドルセは彼女のゾッとするような眼差しから、恐ろしい復讐を予感し、極度の恐怖に襲われた。
「許さない!」
セヒは激しい怒りに襲われ、残酷な言葉を吐きながら、懐に隠しておいた鋭い刀を取り出した。
「セヒ、やめろ!」
テオは必死にセヒを止めようと切に叫んだが、セヒはすでに理性を失い、彼の言葉を全く聞いていなかった。彼女はテオに向かって猛烈に突進し、ドルセは危険に陥ったテオを守るために、自分の身を投げて彼の前を遮った。セヒの鋭い刃は、ドルセの腹部を深く貫通した。テオの目には、衝撃と悲しみで満ちた涙がとめどなく溢れ出した。
「ドルセ!」
テオは悲痛な絶叫を吐き出し、倒れるドルセを抱きしめた。
ドルセは苦しいうめき声を上げ、力なくテオを見上げた。彼の口元には赤い血が滲んでおり、彼の眼差しは次第にかすれていった。
「お坊ちゃま…私が…必ず…守って…あげますから…」
ドルセの最後の言葉は、テオの心を引き裂くような極度の苦痛を与えた。テオは絶望と悲しみに満ちた涙をとめどなく流し、悲痛に泣き叫んだ。
「だめだ…いけない、どうか…どうか死なないでくれ、ドルセ!」
テオはドルセを助けるために必死に彼の名前を叫んだが、セヒは冷たい微笑みを浮かべ、彼らを見下ろした。彼女の目には、復讐の成功を満喫する残酷さが宿っていた。
「もう、お坊ちゃまは永遠にドルセと一緒にはいられません。」
セヒは最後に、深い悲しみに沈んだ二人を見つめ、長い間計画してきた残酷な復讐をついに完成させた。そしてその瞬間、彼女はためらうことなく、自分の首を鋭い刀で切り、自ら命を絶った。セヒは自分の短い生涯を悲劇的な復讐で終え、彼女の死はテオとドルセをさらに深い絶望の沼へと追い込んだ。復讐と嫉妬、そして愛が絡み合った悲劇的な結末は、すべてを破滅へと導いた。結局、テオは愛する恋人ドルセを失った悲しみと絶望感に襲われ、自ら命を絶ってドルセの後を追った。
テオとドルセ、そしてセヒのすれ違った運命は、悲劇的な終末を迎えた。彼らの愛と復讐、そして嫉妬は、結局破滅へと繋がり、彼らの物語は永遠に忘れられることのない悲しい伝説として残ることになった。
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-完-
読んでくれてありがとう。
番外編で今後訪れます。ありがとうございます。




