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私の死がこの夜ならば

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

痛烈で生々しい話です。

十代の子ってね、自分が死ねば世界が終わると思っているんですよ。だからセカイ系ってのがウケたんです。

私が若い頃は、自分が死ねば世界も終わると思っていたんですよ。世界と心中する気だったんです。傍迷惑な話ですがね(笑)


人間は自分を通して出ないと世界を認識出来ない。つまり自分が亡くなる、世界が認識出来なくなる、という事は、ある意味で世界が失われるという事と同義なんじゃないか。

それ程まで、自分が世界にとって必要な存在だと認識したいのではないか。

でも、残念ながら貴方が死んでも世界は続く。貴方の代わりは幾らでも居る。世界はそれ程ヤワじゃない。そんな重要なものを一人の人間に任せる程、世界は愚かじゃない。


「君、自分が死ぬ時の事、考えた事ある?」

何でもない夜の日に、何でもない会話を振った。彼は端正な顔を顰めて私を睨んで来た。

現在進行形で健康体。何の病気も持ち得てない。それなのに、お前は何故そんな不謹慎な事を話すのか。と顔に書いてある。

そんな彼を私は真顔で見詰め返す。此方とらからかってる訳では無い。真面目に聞いてるんだ。

「あるかよ。んな事」

「私は毎晩、寝る時に考えてる。私の死がこの夜ならば、なんて良い死に際だろう。こんなに満足行く程の終わりがあるだろうか? そんな事を考えてる」

推しが死んで、一部の界隈が荒れるなんて事がよくある。このキャラが居ないなら続刊は読む気はない。生き返らせて。皆から愛されていた分、そんな話を延々と耳にした事がある。

でも皮肉にも物語は続く。まるで代わりは幾らでもいると言うように。

だから、だからね、何時も思うんだ。死ぬ時、何かに怒ることも、泣くことも無く逝けたなら、此方がとやかく言ってはいけないのではないかと。それが貴方にとって満足いく死ならば、それで良いじゃないかと。貴方はどれだけ愛されていても、ただの部品でしかないのだから。

「良い夜だね。とっても良い夜だ。静かで、温かくて、隣に君が居て、他に何も願わない。それなのに無理矢理蘇生されたなら、私は其奴を殺してしまうかも知れない」

許せないな。折角良い終わりだったのに。目覚めは最悪だよって。

「それが例え、俺でも?」

私は黙って息を飲んだ。その問いはずるいと思うんだ。最悪だと思うんだ。

「また死ぬ時、一緒に居てくれるなら、殺さないよ」

またこの夜を共に過ごしてくれるなら、殺さないよ。だから。

「おやすみ。良い夜を」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


暴論が多いのは、そうでもして自分に釘を刺さないと、直ぐに夢を見出すから。

※『こいつ今日も暴論書いてんなー』というときは、大抵自分に向けて言ってます。


一途な人が好き っていうのは、自分が特別扱いされたいからですよ。

世界が敵に回っても、自分がどれだけ間違っていても、居場所が欲しいからです。

だって他にも目移りしていたら、自分以外の意見に靡いてしまうでしょう?

でもそれだけ一途に情を向けてくださる方が、一体どれ程いるのでしょうか?

人だって移り気で、世界だって代わりは幾らでも居るのに。

という疑問から浮かんだものです。


替えなんか幾らでもいるんだし、自分より頭のいい人だっている。死んでも困らない。

だったら死に際くらい幸せならそれで良いじゃん。

回りがとやかく言う必要はない。

と思ってます。


この考えになったのは、読者の皆が大好きなキャラが、えげつなく殺されてから。

それでも最後は哀愁漂いながらも、背中を押してくれるんです。物語は続きました。最後まで走りました。


その時に、殺された貴方がブチ切れてないのに、此方が怒る訳には行かない。軽々しく蘇生させては行けないと思ったのを覚えてます。


替えがきく場面なんて、社会では当たり前です。

だからこそ、最後が満足いくんだったら、とやかく言いたくも言われたくもないと思います。

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