、異世界で脚力を上げまくってモテたい
ケティア・フィージスの独白
足速い男子ってモテるんだよ!!!
(あれ?なんか喉の辺り変じゃね。)
ふと、目を開けると。
少し視界がぼやけている
(俺視力2.0あったんやけどな〜。流石にゲー ムしすぎたか?でもこんな突然さがるもんじゃないやろ。)
そんなことを思いながら俺は目を細めて人差し指の側面で目をこすった。
俺は見覚えの無い部屋にいた。
(俺は目を丸くした。)
(はっ、ここどこやねん。)
俺は、気づいたらオレンジ色のソファーの上に座っていた。
「はーい、ケティちゃんおネンネしましょうね。」
すると目の前に若い女性が現れた。まるで光を反射してしまいそうなほど綺麗な白髪で髪型はおろしていて星空の様な青色の目をしていた。その女性が腰を少し下げて声をかけてきた。
とても綺麗な人だった。ちなみにおっ○いはかなりでかい。
じゃなくて誰この人?
ケティちゃん?ネンネ?俺は今年で39だぞ?「俺は、お前より歳上だぞ!」と、言おうとしたが、何故か喋りにくい。
「おうぇわぁ、おわえよいおしうぇわぁそ!」
自分でもなんと言っているのか分からない程に口が全く動いてくれない。
「まぁー!貴方、こっち来て、ケティちゃんが喋ったの!」
この彼女の発言で俺は少し疑いつつしかし確信に極めて近い1つの考えに至った。
俺は昔から...いや、違うな今は『俺の前世は』、の方が正しいかもしれない。
俺の前世は、世間で言う『オタク』というもので、こういう流れは何度も見てきた。
つまり俺は今、絶賛異世界生活中である。
今の俺は、(よっしゃー。)という喜びで跳ねてしまいそうな程嬉しかった。
するとドアを開ける音がなる。
「本当かね。なんと喋っていた。」
「分からない、でもとっても可愛かったわ!」
(そら分かんねーよなー。)と、心の中で苦笑いをした。
そして、おそらく俺の新たな父親に当たる人であろう人物が来た。
ルックスは母親に負けないほどに整っていて何より黒髪がとても綺麗だ。
母親と違い目は普通で少し茶色い位だった。
俺は、(試しに立ってみるか。)と思い、座っているソファーの上に手を乗せ床に降りてみる。
すると、俺の予想では体重を支えきれず立てないのでは無いかと思った。しかし意外と立てたのである。
(俺の知識も外れるもんやな〜。)
そしてこの立った瞬間俺はさっきまでの(よっしゃー異世界〜。)という気分から重度の絶望へと変わった。
それは、オタクだったら誰でも1度は考えたことがある。
俺の『異世界行ったらやりたいことリスト』の中の1つ。
母親の授乳だ。
しかし今の身長的に母親の母乳を吸うような体型では無いのだ。
(そんな...俺がもっと早く覚醒していれば...)
そんなヒロインを助けることの出来なかった勇者の様な発言を心の中でしていた。自分の中で前世の俺が(何してんだーー!)とおっさん声で叫んだ。
(そういえば我が子が立ったことについて、両親はどう思ったのだろう)と思いふと上を見上げてみた。
しかし、俺は普段から立っていたのか、特に2人に反応は無い。
母親はおそらく普段からだろう、ニコニコしている。
相まって父親は落ち着いた顔立ちだった。
(おそらくあまり笑わないタイプの人だ)
さっき母親が騒いでいた事から察するに、俺は立てるのに何故か何も喋らないという成長の順番がおかしい少し変わった子だったらしい。
それから俺は母親に抱っこされ、ベビーベットに寝かされた。
お休みのチュウを期待したが無かった。クソが(涙)
(別にいいもんこの世界で異性からモテる方法知ってるし。)
電気を消して2人が部屋を出ていった。
そして俺は、前世で貯めた知識を元に試しに(メニュー)と心の中で唱えてみた。
すると目の前に自分のおそらく『ステータス』だろう、腕力やら魔力やらHPなどと書いた少し透けているガラスのようなものが目の前に現れた。
(これだよこれ)
俺はここに来て初めて異世界にしかないものを見た。
――――――――――――――――――――――――――
ケティア・フィージス 3歳 鍛錬値 0
HP 10
腕力 2
脚力 16
反射速度 12
魔力 2
物理攻撃耐性 0
魔法攻撃耐性 0
スキル スキルポイント0
なし
――――――――――――――――――――――――――
(俺ケティアって言うんや。少し女の子っぽいのが逆にかっこいい気がする。)
(そういえばケティちゃんって母親が言いよったな。)
それから一通り調べた結果、このステータスプライベート[ケティアが適当に呼んでいる。]は、その名の通りステータスを調べたりできる様だ。
ほかにもタブレットのように指でタップすることが出来操作できる。
また鍛錬値と言うのは、おそらくゲームで言うレベルのようなものだろう。
ちなみに腕力とは何かなど超初心者でも安心の操作説明があったが前世でチュートリアルをスキップするタイプの人間だったので『腕力とは何か』と言う文字を見たら気づいたらスキップボタンをタップしていた。
[ケティアは前世の頃から面倒な事はしない主義である]
色々な世界をラノベや漫画、アニメなどで見てきたが、個人的にこの世界は好きなタイプだ。
その理由は
自分で上げたいステータスが選べるから!!
操作説明とは違い『鍛錬値を1つあげることで10ステータスポイントがもらえ、また1スキルポイントが貰えます。』と、余白に書いてあった。
(よーは、あれやろ、レベルあげたらステータス10変えれて、スキルポイントて言うスキルと交換出来るゲームで言うコインみたいなやつやろ)
ここでも前世のオタクが役に立つ。
(にしても俺防御ゴミやん。)
ケティアは自分のあまりの脆さに苦笑いした。
(多分ステータスポイントを使わんでも鍛錬すれば少しづつ増えるんやろう。脚力が高いのは歩くから日に日に増えるたんだと思う。じゃぁ反射速度が異常に高いのは何故だ?)
(ステータスあげる前にどうゆう戦闘スタイルにしよっかな〜。
やっぱバランスよく上げるか。
それとも魔法中真の攻撃スタイルで行くか。多分魔力を上げれば良いだろ。
杖持って3角帽子とかめっちゃいいやん!
(あぁ〜でも腕力上げて大剣振り回すのもかっこいいな。)
そんなことを考えながらふと前世の思い出したくもない悲惨な過去を思い出した。
ケティアは(今考えてもダメだと)思った
(あそ〜や!なんで忘れとったんやろ。)
(そ〜よ、足が速い男子って確かモテるんよ!)
(俺この世界では運命の人見つけたい。)
(俺は脚力に極ぶりするぞ〜!)
一応言っておくが、ケティアはこれといってふざけている訳でわない。正真正銘、本心である。
(そういえば魔法まだ俺使ってないな。)
(ま〜とりあえず今日は寝て明日にしよう。)
ケティアはその後静かに眠りについた。
どうも豚汁 美味し(とんじる びみし)です。
自分の名前の美味しは、うましじゃないんですね〜、びみしなんですよ〜(*´ω`*)
自分のしょうもないこだわりです〜。
「ウザイって言わないでね!」
まー実際[美味し]って文字打つ時うましって自分も打ってるんですけどねw
自分は趣味でやってるので私情で投稿が遅くなるかもしれませんが許してね!