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「ラジオネーム、ラジオに出会って人生変わったさんのメッセージは…」


 俺はラジオを聴きながら、眠ってしまっていたみたいだ。

 それにしても夢にまでラジオが出てくるとは……


「昼ごはんよー」


 俺は昼ごはんという朝ごはんを食べた。

 食べながら改めて思い返すと、なぜコンポが押し入れの中に隠されていたのか謎だった。


 ご飯を食べ終わり、気になった俺は、もう一度扉を開いてみた。中をよく見ると1枚の紙が落ちていた。

 そこに書いてあったのは、


「誕生日おめでとう」


 誕生日…プレゼントかな…


 これはじいちゃんが、誰かから誕生日プレゼントで貰ったものなのか、あげる予定のものだったのか分からなかったが、少し謎が解けたような気がした。



 俺はラジオを聴いてるうちに、メッセージを送りたくなっていた。


 ラジオの番組は、リスナーから届いたメッセージをよく読んでいる。メッセージは、番組のテーマに関する物だったり、悩み相談や何気ないメッセージなど様々だった。

 そしてそれに対して、DJさんが優しい言葉をかけてたり、共感したり、笑ったり、ツッコミしたり、応援したり。


 聴いてて正直羨ましかった。


 自分から人との関わりを避けていた俺だが、心の中では違った。色んな人と話したり、遊んだりしたかった。

 引きこもり始めの頃は友達からメールきたり電話かかってきたりしてたが、スルーしているうちに誰からも連絡は来なくなっていた。


 親はというと、最初から特に何も言わず、今まで通り接する感じで別に引きこもった理由など聞かれなかったし、仕事の話なども全くと言っていいほどなかった。だから交わす言葉は、必要最低限のことだけだった。


 そんな感じで5年経ったわけなので、今は声をかけてくれる人などいるわけがなかった。


 ラジオは番組中にメールアドレスを言ってくれる。そこに送って、採用されればメッセージが読まれる。


 俺は思い切って、メッセージを送ってみようと決心した。



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