プロローグ
同性婚を認めてしまったせいで国民の大半がLGBTになり、国体が崩壊…。絶体絶命のディストピアに、憂国の志士が立ち上がる!
20XX年4月1日、ついに我が国でも同性婚が認められてしまった。
エイプリルフールではない。
本当に、同性婚が認められてしまったのだ。
フリーメイソン、いやロスチャイルドの陰謀か。
家族の絆を断ち切り、我が国の国体を崩壊させ、経済力の弱体化、属国化を狙ったハゲタカどもの思惑通りにことが運んでしまった。
欧米追従の波が、こんなところにまで届いてしまったのだ。
そこからの流れは早かった。
まず、ホモだのレズだのといった連中がどんどんと表舞台に出てきた。
テレビ番組には必ずオカマやオナベを出さなくてはいけない自主規制が始まった。
これまでにもマスメディアはオカマやオナベに占拠されていたが、それでもオカマを出さない番組はもちろんあった。
しかし、同性婚合法化以降は違った。
すべての番組で、いつでも、オカマが出ているのだ。
そして、流行に敏感な若者たちは、みな同性愛に走った。
オカマになり、勘当される息子が爆増した。
オナベになり、家を飛び出す娘が続出した。
そして、彼らは繁華街に飛び出し、同性愛者向けの売春で生計を立て始めた。
モラルのないIT起業家たちは、同性愛者向けの売春アプリを次々開発し、競争を始めた。
それがますます同性愛者の増加に拍車をかけた。
合法化から1年も経った頃には、男同士で、挨拶代わりに公共の場で堂々と抱き合い、キスをし、オーラルセックスに及ぶ連中が出てきた。
女性専用車両では、毎日乱交パーティが繰り広げられていた。
同性愛が当たり前になり、どこもかしこも発展場になった。
今や国民の半数が同性愛者で、正常な異性愛者は、ほとんどが年寄りである。
我が国の国体は完全に崩壊した。
おれは、この国を救わねばならぬ。
これは、一介の憂国の志士であるおれが、国体を取り戻すまでの物語だ。