第7
死亡あと
「アァアアアァァァァァア!!!!」
あのあと俺の視界はブラックアウトする前、大きな何かが全身を影で覆い隠して……鋭利な刃物が突き刺さって……肉に食い込んで、その一瞬だけでも痛くて痛くて、燃えるようで、数秒だけだろうけど完全に意識だけかあって……苦しくて苦しくて……。
苦しみ抜いてあの時は意識がようやく手放せた。
あれほど早く死にたいと思ったのは生まれてはじめてだ、早く終わりたいと思ったのも……。
ハァ……ハァ……ハッ……クッハッ!!!!
クソッなんだよクソ!!
なんなんだよあれは!!!!!!
まだ体が震える、涙が出てくる、嗚咽が……クソックソックソッ……
「ヒック……グス……なんなんだよあれぇ……理不尽過ぎるじゃねぇかよ!!あんまりじゃねぇか!!」
歩く気力すらわいてこねぇ……なにか小さな気配が近づいてくる……ハハッ。
しばらく動けずにいるとスライムがやってきた。
「ハッさっさと殺せよこの原始生物が、どうせどうあがいたって死ぬんだよ!!ほら心臓はここだぜ!!さっさと殺れよ……」
俺は心臓の位置をおもいっきりぶっ叩いた、ドン!!
という音が響く。
そしてスライムが攻撃してくる、そのスピードは最初くらったときの半分位の速度で、回避しようと思えば回避できたが俺は甘んじてその攻撃を受ける……が触手は頭や心臓を貫かずに脇腹を貫いた。
くっそ……いってぇ。いてえからさっさと殺してくんねぇかな。
次に右手、左足、右足を刺してきた。
こいつ……俺が無抵抗だからって……遊んでやがる!!
そうするとふつふつと怒りが沸いてきた、ドラゴンに、化け物に殺されて死んで意気消沈したのは俺だ、ああ、確かに無理だと悟ったよ!!
「でもなぁ!!たかがゼリーごときが!!てめぇは俺をただの楽な獲物だとしか知らねぇだろうが俺はてめぇに殺されんのだけはもういやなんだよぉぉ!!!!」
その時、スライムのからだの中心が光る。
俺は前回近場の尖った石をスライムの光った部分に投げる!!
尖った石柱が唸りをあげてスライムに飛んでいく。
「あ……」
怒りで我を忘れたけど物理無効じゃなかったっけあいつ。
なんと石柱はスライムに当たった瞬間ゼリー状の体に風穴を開けて貫通してしまった。
スライムはドロリと形を崩して溶けてしまった。
「え、あいつ物理無効じゃないの?」
俺はなし崩し的にスライムをまた討伐した。
さっきまでの鬱々とした気分はどこにいったのやら、スッキリ気分は爽快だ。
「ん〜〜……プハッ、なんかスッキリしたぜ。まぁ怖いって感情はあるけど……いつまでもあんなうじうじしてらんねぇよな!!」
さっ、また鍵を回収してこんな怖いとこさっさと移動だ。
俺は奥に進んだ、途中石柱があったがバックにいれても〈巨大な石〉としかでなかった。
なんでぇ?
一話で復活ポジティブ主人公!!
心がおれたかと思ったらそんなことは無かったぜ!!
……盛り上がりにかけるぜ。
どうなる次回!!
メタな話読者様がこれで満足したのか!?
こうご期待!!




