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第6

考え中


「悩む……悩むぞ」


俺は手形付きの祭壇の前に座って『体育座りで』しばらく考え込んでいた。


「スキルも気になる……プレイヤーの遺品も気になる……バックも欲しい、レベルアップも、石も……ま、迷う迷うぞ!!」


俺は腕をあげたりさげたり指先をクルクル空中でまわしたりお手玉したりあ〜だこうだ悩んでいた。


「まず来た理由なんかあとでもいい……知ったところで帰れないだろうしな、どんな理由であれ、聞いた所で所詮ストレスになるだけだ、貴重な強化のポイントを捨てるようなもんだぜ」


……よし、情報の未練は断ち切った。俺偉い。

次に石だ。

「あの赤い石……強い、んだけど。威力がなぁ……あんな大きな穴を作ってしまうし音も凄いよな……もし誤爆なんかしたら……」

もし隔離できるような空間があれば良いけど『多分マジックバックが該当するんだろうな』一個使うつもりが25個全てにスイッチが入って……ヤバい背筋が寒くなった!!

無し無し!!石は自爆が増えるアイテムだ!!

……すると実質的で実用的な選択肢は?

スキル、遺品、レベルアップ、マジックバックのどれかか。


スキルについて考察しようか……なぜあいつはこの薄暗いなか攻撃してこれたんだ?

俺を認識……しているのかね?

触手はいらないな、伸ばせてもキモいだけだし、あとは物理的な攻撃が効かなかったな。

もしスキルとして物理無効、なんかあったら俺TUEEEEだな。

……種族固有っぽいが。

遺品……遺品!?

今さらだけどいたんだな、でもこんな序盤だろ?

まともなものがあるのか?

どうせ屑物だろ?ブロードソードとか錆びたダガーとかタ〜ル!!とか地球儀!!とか(笑)

……ううむ。

レベルアップ、したしなぁ……もしかして俺が特別製なのか?

普通はレベルアップできなくて……とか?

エヘヘ……ハッ!!その考えは早計だ!

もしかしたらレベルアップは普通で……何てことも……。でもスライム『軟体生物の正式名称?』だろ?

だったら経験値なんかたかが知れてるよなぁ……上がっても少ないんじゃね?

マジックバック……冒険者基本装備、なぜ俺はこんなとこにきて持ってないんだが……サービスサービスぅ!してくださいよ!!

……考察したけど決まらないよぉ!!

ムムム……

よし決めた!!

俺はスキルとマジックバックにする!!

もしかしたらいいスキルもってるかもしれないしな!!


俺は祭壇の文字に触れてみる、すると

【お、スキルを選んだね?たかがスライムされどスライム、だよね!!さぁこの下から選んでね!!この場所のスキル取得はサービスで説明と効果を教えてあげる!!さ、選んで!!】

おお、今回だけ教えてくれんのか!!

よし、後悔しないよう選ぶぞ!!

〈物理無効・極悪〉

:物理的ダメージを無効にする、代わりに物理的なダメージ以外を10000倍にする。

〈自己治癒・極低〉

:体のコア[またはコアに該当するもの]が残っていれば魔力を大量に消費して自身の傷を回復することができる。

ただし無くなってしまった部位の再生はできない。

〈形状変化〉

:体の一部を伸ばすしたり、縮めたり、形を変えることができる、SKILL LEVELは自身のレベルに依存する。

〈気配感知〉

:自身のまわりを感じとることができる。SKILL LEVERは自身のレベルに依存する。

〈快適空間・極低〉

:害のある環境で活動する場合、ちょっぴり自分のまわりを改善できる。


……なぁにこれぇ?


俺は悲しくなって崩れ落ち、地面を拳で殴っていた。


弱い、弱すぎるよぉ!!


……こんな状況では強い強力なものなんて夢のまた夢って!!高望みって!!ふっわかっていた、わかっていたさ。もし説明がなかったら無駄に悩み続けてこの結果で悔し泣きしたことだろう、逆に感謝だな。


俺は目尻の汗をぬぐいスキルについて考える。

まず物理無効は絶対とらねぇ、なんだこのクソスキル!?

だからあいつはライターの火でもめちゃくちゃビビってたのか……1万倍だもんなそりゃそうだ。

他も似たり寄ったりなんだよなぁ……武器もねぇしここは……


俺は気配感知を選んだ。

気配感知の文字に触れると文字が眩しくひかり、赤い文字で浮かび上がって俺の体のまわりを大きく旋回しながらグルグルまわって逆の腕に入っていった!!


ファンタジー!!めちゃくちゃファンタジーやん!!やっべマジ鳥肌!!

……とでも言うと思ったか!!

凄いけど自分の現状が現状……。ゲームだったら興奮するけどなぁ……


俺は手をワキワキ鼻息荒く、冷静沈着に考えるのであった。


ある程度気持ちが落ち着いてふと台座をみると古ぼけたバックパックが置いてあった。

小さく、少しものを入れたらすぐにいっぱいになってしまうだろうと思われる。

「ああ……そういえばバックもお願いしたんだったな」

俺はバックを手に取る。

「使い方は?」


特にどこにも使い方は書いていない、ふむ。

早速調べてみよう。

蓋を開けて中を覗く、暗くてよくわからない。


手を手首まで突っ込んでみる、すると半透明の板がでてきた。板の上には〈リスト〉と書いてある。

リストには、リンゴ×3・ライター・小さなペットボトル入りの飲み水×4・鍋・魔力コンロと書いてあった。


飲み物、食い物、予備ライターゲット!!

あとはあとで調べよう、早速鍵を中に入れてみる。

鍵はバックに入れてみた、バックを逆さまにしてもでてこない。叩いてみる。反応なし。

頭で鍵っ!!って思いながら叩いてみる。


チャリン


お、でてきた。

もう一回いれて今度は手を突っ込む。

リストに〈2Fへの鍵〉と表示された、どうやら成功のようである。


そこら辺の石をいれる、〈ただの石〉が追加された。


さ、次の階にいこうか!!


俺はベルトにバックを引っ掻けてもと来た道を引き返していく……


巨大な穴まで戻ってきた。

「いやぁ……さっき偶然わかったけど一階なんだなここ、長くいたなぁ……」

しみじみ思っていると……穴の底から巨大で、背筋が凍る何かを感じた!!

俺はすぐに動けなかった。


怖い怖い怖い怖い怖い……!!!!!!

なんだよこれ、なんの気配だよ!?

気配はどんどん穴の底からこちらに近づいてくる、何か来る!!

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!

よくわからないけどヤバイ!!

俺は急いで壁の小さなヒビに体を無理やり押し込んだ。

その直後、大きな翼が生えたトカゲ……いや!?あれは……あれは……ドラゴンだ!!!!!!


とても大きな体で全身が深紅の鱗で覆われている、一つ一つがとても大きく、俺の攻撃なんか簡単に弾きそうだ。

瞳は深い、とても深い金色で何かを探している、爪は簡単に俺を切り裂けそうなほど鋭く、牙はとても鋭利な刃物のようだ。


全身が震える、歯がカチカチカチカチ鳴る。音を止めたくても体が言うことをきいてくれない。

視界が霞む、立っていられない、呼吸がうまくできない。さっきまで浮かれていた自分を殴りたくなった。


あんな化け物に石が折れるパワー?

物理無効?

意味がない!!


化け物は一歩踏み出す。地面が揺れて、俺はバランスを崩してヒビから転げ出てしまった。

「あ……」

俺は化け物の前に出てしまった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

俺は必死に逃げようとするが立てない、足がもつれて逃げられない、後退りしながら俺は石を投げる、すべて鱗に弾かれてしまった。

情けない声の悲鳴、下半身からなにか漏れている、目から涙もとまらない。

いやだ、死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

化け物は爪を高く振り上げ俺に落として


ドラゴンが現れた!!

無事にこの一階をクリアできるのか!?

主人公の心は折れないのか!?

どうなる次回!?

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