洋ちゃんは陶子さん拾いに出かけました。
楽しんでいただけるとうれしぃです♪
あれから、陶子さんにあってから、洋ちゃんは笑わなくなった。
眉間にしわを寄せてなにか考えてる様
ひどいことされたけど、でも好きだったんだね。
そんなに必死に考えなくちゃいけないほどに。。。。
「おっし、やっぱ俺、ばばあひろってくるわ」
藤古参と別れてからあたしたちはずっと歩き続けていたが、
あの日から3回目の日が昇った日、突然にっこりと笑うと洋ちゃんは歩いてきた道をひきかえしはじめた。
「え?? 今頃?^^;決断おそっ!」
あれから3日たってるんだよ?陶子さんもどっちへいっちゃったかわからないのに引き返して追いかけるの?」
「おぅよ!やっぱここで見捨てたら寝覚め悪いじゃん?」
一人晴れ晴れとした顔をしてすたすたと歩きだす。
「ねぇ、あなたがつれてる蝶って陶子さんじゃなかったの?
名前呼んでくれる人って陶子さんくらいしかいないんでしょ?」
「あーそういえば。。。。」
「今頃気づくか^^;」
「鬼さぁん、鬼さぁん、イケメンの鬼さぁん」
「イケメンとは俺のことかい?W」
イケメンってつけたとたんに現れるとは。。。。やっぱこの鬼さん俗物だなぁ
と、変なところに関心しながら
まんざらじゃなさげな面持ちの鬼さんを見上げる
「そだよw イケメンさん♪ ねね、洋ちゃんにくっついてる蝶って陶子さんでしょ?鬼さんの力で今どこにいるかわからない?」
「俺は迷子係りじゃないし、そういうサービスはしてないんですが?」
しぶい顔をする鬼さんをときふせて、なんとか陶子さんがどのあたりにいるかを聞きだした。
「かなり遠そうよ? それでも行く?」
「うん」
きっぱりさっぱりとした笑顔だった。
「おしw 言って来いw」
陶子さん連れてまたもどってきてねwそしたら今度は3人で歩こ♪」
「わかった。必ず連れてもどってくるよ」
来た方向へと走っていく。
「おー走ってるよ。。。。若いなぁ^^;」
「お前だって年寄りではないだろう」
「だめだめ^^; 気持ちは若いつもりでもも体はついてきませんよ?^^;
走るなんてむりー きもちばっか先にいっちゃって、素っ転ぶのが目に見えてます。。。。」
「しかし俺よりは絶対に若いから、大丈夫だ。」
「そういう俺は何歳なの?」
「あさってで542歳かな?」
「542@@まぁ、人間とは思ってなかったけど、本当に人じゃないのねぇ?^^;」
「おぅw でも、おれでもここではひよっこだがな」
「そ、そうなんだ^^;」
その日はぼーっと鬼さんとおしゃべりして日がくれちゃったので、その場でおやすみなさいした。
そうしてるうちに追いついてきてくれるかなぁって思ってたんだけど。、
結局3日の倍、6日かけても洋ちゃんはもどってはこなかった。
「陶子さんとあえなかったのかな?」
「まだ探してるのかな?」
「あの陶子って女闇に落ちたぞ?」
「え?それって?」
「転生のチャンスのまったくない闇の世界だ。あの女現世でどんだけ悪いことしてきたんだか。闇にまで落ちるって最近見ない人種だなぁ」
「闇に落ちるってどんな罪をおかせばそうなるの?」
「意識的に自覚をもって、人を3桁ほど葬ればおちれるんじゃないか?」
「3桁@@ 百人単位ってことですか^^;自覚をもってっていうのは殺意を持って自分の手でってこと?」
「まぁ、自分の手でなくてもだが、殺意をもって人を大量虐殺すれば確実に落ちれるな」
「そかぁ、んじゃまっても無駄かなぁ、あたしそろそろここ離れる。もし洋ちゃんみかけたらあたし先にぶらぶらあるいてるから、気持ちおちついたら合流してねって言っといてねw」
「お前、俺を便利屋かなんかと勘違いしてないか?」
「まっさかぁ、便利屋さんはもっと便利!!」
「ただのイケメンだと思ってる」
「う、ま、まぁいいか」
相変わらず、なんて扱いやすい鬼さんなんでしょう、ほれるわぁ♪
じーっとみてると真っ赤になった顔を隠すようにそっぽ向いて
「早く歩け」
照れたからってそんなおいたてなくてもぉ
洋ちゃんも鬼さんもいなくなったらちょっと寂しいな。なんて思いながら
あたしは一人で歩きはじめた。
なんだかずっと二人で歩いてきたような気がしたけど、実は一人で歩いてた頃のほうがながかったのに。。。
人って幸せにはすぐ慣れちゃうのよねぇ
で、それをとりあげられるとそれまで平気だったことさえつらく感じちゃうのよねぇ
やだわぁ
あたしは一人でも大丈夫!!一人でも寂しくない!!
ファイトだあたし!!
そして、雄雄しく大地に仁王立ちになると夕日に向かってダッシュだーとばかりに昔の青春映画のごとく、猛然と走り出した
「あんまり遠くまで走るなよ~すっころぶぞ~」
言われるまでもなく派手にすっころんだあたしをみて、鬼さんはおなかを抱えて笑っていた。
「大丈夫か?の一言も言えないの?鬼ー悪魔ー」
「俺鬼ですから」
「そうでした。。。。」
そして、二人でひとしきり笑った後、本当に今度はしっかり地面に足つけてゆっくりとあたしは一人で歩き出した。
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