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涙の上に  作者: ぬるま湯
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 体がぽかぽかする。頭もぼーっとしてきた。コップ一杯でこんなになるもんなのかな……そういえば高1のとき、保健の授業でアルコールなんとかテストをして、アルコールによわいとかいってたかなあ……


 こりゃあ、まずい、まずい……。


 でもなんか、いい気分だなあ。


 ふらふらと何歩か進み、バランスを崩して壁にもたれる。


「ふふ、これがちどりあしかあ!」


 ちょうどその時、陸斗さんがあらわれた。怪訝そうにまりを見る。


「まり? 何してーー」


 まりは彼を見るなり胸に飛び込んだ。そしてなんと、そのまま眠りはじめた。


「ちょ、おい! どうした?」


 陸斗はまりの肩を揺さぶるが、彼女は微笑んだような表情で眠っていて起きる気配もない。おまけに顔が真っ赤だ。

 はっとして、テーブルの上の空き瓶に目をやる。片手でまりを抱えたままそれを持ち上げ、匂いを確かめた。


 ……なるほど、これで酔ったのか。


「あいつ、ふざけんなよ……」


 瓶からまりへと視線をうつし、途方に暮れる。意味がないとは知りつつも、もう一度揺さぶってみる。わずかに眉が動き、起きるのではと思ったがそうはならなかった。

 かわりに彼女は口を開いた。

 聴こえるか聴こえないかくらいの、本当に微かな声。しかし陸斗にははっきりと聴こえた。


「りくと、さん……好き……」









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