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家族へのプレゼント
「お帰り」
「お帰り、忍ぅ、お父さんだよ!」
家に帰るとリビングで父さんと母さんが先に食事しているところだった。食事といってもファーストフードのチキンで、二人でプレゼントを片手で開けながらもう片方の手で噛り付いている。やっぱり久しぶりに帰っていた父さんが抱きついてきて、脂っこい手を避けていたらテーブルの上に開かれた包み紙に目がいった。
「いやあ、忍の新しい彼氏は良い人だね。僕ら家族にまでプレゼントを送ってくれるなんて」
今度会ったらよろしく言っておいてね。父さんが笑いながらテーブルの上を指差した。母さんが説明書らしい冊子を見ながらチキンを食べている傍らに、ずっと欲しかったパン焼き器が箱から出されて置いてあった。
「ねえ忍、母さんこれが食べたい。明日の朝に食べられるように作って頂戴よ。クリスマスの朝に焼きたてのパンが食べられたら最高よね。これだから母さんはサクヤさんって大好きなのよ」
それを聞いた父さんが渋い顔をした。慌ててリビングを出て玄関に行き、さっきまで私が家に入るのを見届けてくれていたサクヤさんの車をさがしたけどもう帰ってしまった後のようだった。
「忍ぅ、早く説明書を読んでちょうだい」
リビングで機械音痴の母さんが叫んでいる。




