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5)拝啓・お前も便所童に呪われるといいわァ!

「ルールです」


ルールです

……ルです

…………す


「だァあ―――!!」

俺は叫ぶと頭を抱えて俺の倍はあるベットに横になる。

だが、なんか落ち着かないし、ぎこちない。

ようするに、俺は相変わらずこの豪華な環境に慣れていない。

まぁ…一生かかっても慣れないと思うが…。というか落ち着かないのはきっとメイドさんが言った先程の言葉にも問題があると思う!


「ルールです。夜の0時を超えたら決して部屋からでてはいけません、もしこのルールを破ったら……」


「元の世界には戻れません」


「はぁ〜」

俺から自然に地底よりも深いため息がでてしまう。

一体、なんだって言うんだよ!そういう中途半端なこと一番気になるし恐いんだよね!!

はっきりと何か言って欲しいんだけどぉぉ!

幽霊がいるならいるって言ってもらいたいんだよね!はっきりと!!

なんか中途半端だといろんな妄想が広がってしまうではないではないか!?

しかも俺にそれだけ告げるとメイドさんは俺を部屋の中に閉じ込めるしさぁ!

たしかに俺はヒッキー(引きこもり)ですよ!?でも強制送還はいけないと思うんだ!

…まぁメリアスも俺と一緒にいたい!!みたいなこと言っていたけど…流石にそれはやばい(俺の生命、理性)にやばいと思って素直にメイドさんに従って部屋に入ったけどね…。

そこまでは順調だったわけだ!

それまでは快調だったわけだ!快調快便だったわけだ!

さらに欲を言うならば、夜寝るのが理想系だ!

ところが…思いもよらない丼電化絵師だ!

ぁ、間違えた。どんでん返しなわけですよ!

フフフ…。あえてかっこよく言おう。

「嗚呼、行きたい…あなたの元?いや違うな…トイレだよ☆」

うん!!

「トイレ行きて〜!!」

あえて言おう!なんでこんなにも大きな部屋なのに、便所の一つもないんだ!?

何故だ?お金もちの考えることはまったくわからない!

それともあれか?いやがらせか?俺に対するちょっとした抵抗か?

やばい!こんな深夜に何故トイレに行きたくなる!?

そして落ち着かない一番の理由はトイレに行きたかったせいかもしれない。

たぶん呪いだ!メイドさんが言っていた0時の呪いがすでに始まっていたんだ!

俺には、俺の肩にはきっと便所童がついているんだ!!

夜な夜な深夜にトイレに行きたくなる便所童が俺についているんだ!

そうだ!時間!!


11:55


う〜ん…。微妙だ!

メイドさんが言っていた、0時以降は部屋から出ないで下さいと。

でもまぁ、でも0時以内なら大丈夫だろう!(たぶん)

それに今俺はお腹のほうが人生最大のピークをむかえている。

とにかく何にしろやばいってことだ。


――ギィイイイイ


俺は恐る恐る部屋のドアを手にして廊下へ顔を覗かせる。

夜中の11時55分のお城の中は綺麗な昼間と対照的で、今にもオバケがでそうな雰囲気をかもしだしていた。

昼間あれほど優雅に見えたはずの赤いカーペットがより真っ暗な暗闇に映えて薄気味悪い感じをかもしだしている。

0時に一体何が起こるんであろう。と考えると鳥肌がたった。

俺はトイレを探しに通路を歩く。

壁に何も貼られていないせいか暗闇に続く廊下は終わりがないようにに見えた。

なんか…不思議だ。

不思議なことだがこの通路を歩いていると俺の心が落ち着いてくることが分かった。

普通なら終わりがないような廊下に怖いと、薄気味悪いと思うだろう。俺だって始めは怖かったが…。

この廊下を例えるならば…

世界を感じられない。そう、まるで異次元異空間のような廊下は俺に安らぎを与えた。

今となっては先程のメイドさんの「ルール」にまで実に滑稽こっけいに思える。

窓から月明かりがもれる。月明かりがもれるほど今は暗いのであろう。と意味もなく実感をする。

俺は月明かりに惹かれるままに窓によって外を眺める。


「ぇ?」


俺は窓から外の光景に驚きに目を大きくした。

あるいはその光景に見惚れていたのかもしれない。

俺が見たもの、それは「黒」と「白」だった。

いや、詳しくは黒色の桜と白色の桜がお互いの肩を預けるようにに仲良く並んでいた。

どちらも満開の桜である。

お城の庭の中にポツンと並んでいる2つの桜は俺が今まで見たことがある桜よりも何倍か綺麗だった。

もっとも、俺は引きこもりで外にでてことはあまりないが、これだけは言っておこう。

俺が見た全ての中で一番綺麗な花だ。自信を持て。

でも、すげぇなぁ…。

さすが天下の「ラッチ」のお金もちと言うべきか、凡人には見たこともないような物をお持ちになってらっしゃる。

俺は改めてお金もちのすごさを実感し、腕を組んで頷いた。


――ゴーーンゴーーンゴーーン


突然背後から聞こえた大きな音に思わず俺は体を大きく震わす。

「なんだ!?」

条件反射で俺はすばやく背後を見た。

そこには大きな時計がある。


―0時


その時計にはそう記されていた。

その数字が俺を妄想の世界から現実に戻す。

「やばい!!」

俺はとっさに、先程まで歩いてきた後ろを振り返るが、目的を忘れて意味もなく歩いてきた道のりは果てしもなく長かった。

一筋の冷汗が俺の頬を流れる。

そしてメイドさんの先程の言葉が一文字一文字、鮮明に思い出させる。


「ルールです。夜の0時を超えたら決して部屋からでてはいけません、もしこのルールを破ったら……」


「元の世界には戻れません」


俺は知らない間に無我夢中に走っていた。長い廊下を。

実際にはメイドさんが言っていたことは俺に対する嫌がらせだったかもしれない…それを信じたかった。

でも俺は何故かどうしても引っかかる言葉があった。


「人間」


メイドさんが俺に対して言っていた言葉だ。

どうしてもその言葉が引っかかる。だって、普通だったら「男性のお方」とか、お金もちだったら「ミスター」とか「ジャントルマン」って言うだろう!?

「人間」彼女は俺をそう言った。

もしかして…このお城は………。

俺は走りながら最悪なパターンを思い浮かべる。

いや、でもそれは違うだろう!

俺は頭を大きく左右に振り、真っ直ぐ続く通路を見た。

「あ」

通路の右端の一つの部屋から光が漏れていた。

たしか俺の部屋も右側で電気つけっぱなしだったはず…。

ということは…だ!!

よし!

俺はドアの取っ手を掴んで勢いよくドアを開く。

そしてドアにもたれかかり、俺は冷汗を手で拭き取る。

「フヒュ〜」

危なかった。

俺は一息つき部屋を全体を見渡す。

先程の俺の部屋とは大きく違いとても豪華な部屋だ。

ってか…あれ?何か俺の部屋とここ違くね?

「…ギャハ!!」

部屋間違えた!

はぁ〜…なんでこうも俺は駄目なんだろうな。

かと言って0時以降部屋から外でてはいけないだろうしね。

うん、仕方がない。ここで夜を過ごすか…。


―「すいません、ちょっとした手違いで」


――「それだけでは済まされない事ですよ!もぅ…汚れた血をお城の中に入れて!」


―「はは。まぁ怒らないで下さいよ」


――「怒ります!そもそもですね…何故手紙の宛てを間違えるのですか!」


―「はッ!今思ったのですが…敬語キャラ私達かぶってませんか?ピロエさん」


――「あのですね…反省という言葉知っていますか?」


―「はは。それくらい知っていますよ」


――「もぅ…しかもメリアスお嬢様はあの汚れた人間がお気に入りになられるし…」


―「ははは」


――「笑い事ではないです!あなたのせいなんですからね!!」


何だろう?部屋の奥から二人の話声が聞こえてきた。

怒った声と対照的に穏やかな声が行き来していた。

怒っている方の声には聞き覚えがある。メイドさんだ。

ってかやばい!!メイドさんんんん!?

俺がここにいるってバレたら怒られるではないか!というか殺される!

でも一体誰と話しているのだろう?俺に変な好奇心が沸く。

普通ならここで逃げる俺だが…何故か好奇心が沸いた。

恐らく俺のコトについて話していたからかもしれない。

まぁ…でもすこしくらい覗いてもいいよね。

向こうには俺がばれている訳でもないですし。でも、ソーっとだな!ソーーっと見よう!!

俺は好奇心のまま恐る恐る壁から顔を覗かせる。

そこにはやはりと言うべきか怒った顔のメイドさんがいた。

そして、メイドさんの目の前には真っ白なフクロウがいる。

あれ?でもおかしいな…。メイドさんだけで他に人は見当たらない。

話す相手がいないよな?まさか独り言なわけでもないし…。

「はぁ…」

メイドさんは呆れたように頭を抱えてため息をつく。

そして何故か白いフクロウを鋭く睨んでいた。

「大丈夫ですよ。人間は私達のことなんかすぐ忘れてしまいます。それに…白い招待状を再びもらわないかぎりまたこのお城にたどり着くことはできませんからね」

どこからメイドさんとまったく異なった声が聞こえてくる。

どこから?

そんなの一つしかない。白いフクロウがしゃべったんだ。


――ガタン


俺は腰を抜かす。

突如、二人の視線が腰を抜かした俺に集中する。

「何故ですか?何故人間がここにいるんですか?ルールを伝えたでしょう!」

メイドさんは驚きのあまり目を大きく開いて俺に怒鳴る。

「あらら」

白いフクロウがしゃべった。

フクロウがしゃべった!?

「ど…どうなっているんだよ!これェエエ!俺の夢?俺の夢ですかぁ!?なんで…白いフクロウがしゃべっているんだよ!」

俺は白いフクロウを指差す。

大きな白い羽をはばたかせて俺の近くによる、白いフクロウ。

「残念ながら夢ではないのですよ」

実に軽快な口調で白フクロウ一言俺に言う。


「あ〜あ。残念ですね。人間。ルールさえ守っていれば…


死なずにすんだのにですね」


メイドさんはニッコリと俺に微笑んだ。


目目目目目目目目目目目目


ルールです。夜の0時を超えたら決して部屋からでてはいけません、もしこのルールを破ったら……


元の世界には戻れません


拝啓


はじまりの終わり


目目目目目目目目目目目目

ここまでお読み頂きありがとうございました⌒◆+゜

さぁ…アリス!どうなるアリス!(お前はすでに死んでいる)

アタタタタタタァアア!←意味不明

まだ02謎めいたお城でいるつもりです…。実は白と黒の桜の木にも理由があります(・∀・)

ぁ…!あと宣伝ですが…ホームページを作って見ました…;ヘボホームページですが…覗きに来て下さると嬉しいです…もし本当によ力ったらですが、足跡も気軽に書き込んでくださると…本当に嬉しいです゜(*P_`q。)*

ずう02しくてすいませン;

ホームページの入り口は「作者紹介ページ」から入れます…о

ついでにURLは

http://x56.peps.jp/lovepony/

です+゜

大変、ずう02しいですが、もしよ力ったらですが…感想と力…さりげなく評価くださると…励みになります(*ノv`//)゜.+

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