4)拝啓・色男?食べれるんですか?ソレ
「メリアスお嬢様に何をしましたか?そして何故人間がここにいるんですか?この下等生物が」
ショート…いやボブ風味の茶色の髪、メイド服を着た女の子が俺をまるでケダモノかのように睨みつける。
正直、彼女から見た俺の今の印象は最悪だろう。俺だってそれくらいはわかる。
ていうか初対面で俺はいきなり下等生物までなりさがってしまいます。ショックだ。
女性の一言目が「下等生物」だ。泣けるね、コレ…。
もうちょっといい表現にしようよ!例えば…うん。
あれだ、「あら?森のクマさんですか?」みたいなメルヘンチックな感じでさぁ…。
まぁ、こう言ってはなんだけど、メイドさんにはその言葉が一番俺は似合うと思うんだ。
で…でも、でもね!!まだ遅くないだろ!希望はまだある!!
今だったら理解してもらえるはずだ!!
何をかって?
もぅ…そういうじれったい所あんたの悪いところだよ。
でも、アタイ…あんたのそう言うの好きだよ。
理解してもらうこと―…それは…。
そう!!俺は怪しいものではないということを!!そうだ!断じて怪しいものではありません!
ちょっと妄想は激しいだけの普通の思春期な男の子なんです。ってか男全員そうだろ!?
それに…俺は山登りをしていた…まてよ。しかしいい年の男が山登りをしていたって言えば…いや、それも怪しまれるな…。
かといって…白紙の手紙を頼りに山に登ってきました!なんて言ったらそれこそお笑いものだ!
「あの…その…これにはワケがあって…」
俺は結局思いつく言葉も見つかることもなくその場で口ごもってしまう。
きっと彼女からみた俺は怪しいこと間違いないだろう。
目を白黒させて、冷汗を流している俺は最高にかっこ悪く怪しい。
いやでも、言っておくが…これは冷汗ではないからね!!山登りに登ったときの汗だから!
俺の青春の汗だからね!!そこのところ、勘違いしないでね!
「なんで人間…いやアナタはここにいるのですか?」
メイド服の女性は相変わらずヘビのような目で俺を睨みつける。
俺とメイドさんに板ばさみにされたメリアスは目をまん丸にして驚いていた。
そして今の俺はヘビに睨まれたカエル。その表現がピッタリだね!
「山登ったから…」
数秒たっても俺は答えが見つからずに当たり前のことを小さく一言呟く。
けっしてメイドさんと目を合わせないように考慮をしながら。
「それは普通にわかります!!どうしてここがわかったのですか!?それに人間は普通ならここが見えな…」
「ぇと…コレ……」
俺は彼女の話が長くなりそうなのを察して、すばやくポケットの中に入っていた白い手紙をだす。
よかった。
あの時、破かなくて本当よかったよ!!まさかこんな目にあうとも思っていなかったから…ね!
すくなくともこの手紙を使えばいい訳にはなるだろう。
でも、俺は山に登ってきた理由(恥ッずかし〜いこと)を大暴露することになるのですが…今はそうも言ってられないだろう。
「―!?な!?」
メイドさんはその手紙を見て両手を口にあてて一歩後退をする。
俺は予想外の反応だった。何故彼女が驚く必要があるのか…?
もしかして…このお手紙は…。
「なぜ私が書いた手紙が!?」
これはビ…ビビビビ…―
「ぇ?これもしかして君の?」
「ぇ…まぁ、そうですけど」
―ビンゴォオオオオ!!
「君が俺に手紙送ってきたの!?」
「ぇ?」
「いやぁ…まさかここまで可愛い子だったとは…。いや、すまない」
俺は服装を整えて、自分の中で一番かっこいい顔を彼女にむける。
「フッ…さっそく話を聞こうか?俺の全てを君に教えるよ?」
キラーン☆
フっ…決まったゼ…。ぃよ!色男!!
「ぇ…はぃ?何言ってるのですか?」
「お兄ちゃん面白〜い」
メイドさんは目をキョトンとして呆れたように俺を見た。
メリアスは手を叩いて喜んでいる。俺はこの状況が理解できずに体が静止する。
「誰もアナタ宛だと言ってませんよ!」
メイドさんはアリスにザラキを唱えた。
俺の体は静止したまま砂のように崩れそうな感覚におちいる。
これほどまでに恥ずかしいことはないだろう。
アリスに痛恨の一撃。
「ププ…面白いね」
メリアスが俺の体を小さな指で軽く突っつく。
アリスから返事がない…ただの屍のようだ―…。
「というか何故あなたがその手紙をもっているのですか?」
「ぇ…何故って…普通に新聞紙にはさまっていたからでして…」
「―!?白フクロ〜ウ!あの人は!!まったく宛先を間違えましたね!!」
「ぇ?何?白フクロウ?」
俺は意味が分からずに首をかしげる。
「あなたに関係ないことです!」
はい、スルー。この子恐いよ!せめてご迷惑おかけしました!くらい言えないの!?もう!
メイドさんのトラウマができちゃったよ!
「とにかくですね…帰ってください!あなた方人間が来てはいけないところなんです!!」
さっきから人間人間ってメイドさんも人間だろ?
俺とお前は何が違うんだ〜!!あれか!あれッ!?
君は超人類なのか!?スーパーがつく何かなのか!?
スーパーヤサイ人なのか!?
ってツッコミをいれたいのだが…これ以上話をややこしくしない方がよさそうだ。
彼女の背後には炎が立っているような感じであるわけですし。
これ以上火に油を注がない方がよさそうだ。
「か…帰るよ!何もそこまで言わなくても…」
俺は肩をがっくりと落として俺が歩いてきた来た後ろを振り返る。
あ〜ぁ…なんだよ…結局俺は生き恥じをかいて帰るのかよ!!最悪だ!
もぅね、予想外ですよ!なんだよ…チッキショー!
俺はうつむいていた顔をゆっくりとあげる。
歩いてきた道はもう闇と化していた。ようするに真っ暗でなにも見えない。
それもそのはずである。
先程まで夕方で、話をしている間にかなり時間がたったのだから…さしずめ今は6時半くらいだろう。
きっと俺が家につくくらいには朝になっているだろう。
というかそもそも無事に帰れるかが問題なわけですが…。
運が悪かったら遭難して…最悪な事態が頭をよぎる。思わず背筋がゾっとした。
うん。予想外だ!
「ぁ!!ちょっと待ってください!」
メイドさんが俺の肩を軽く掴む。
ぇ?何?もしかして…家に泊まりませんか?とかそんなのかぃ?
俺の目が期待で輝く。正直こんな暗い山の夜道を帰れて言うほうが無理な話だ。
「ぇと…手紙返してもらえますか?なんかあなたがもっていると思うと気味悪いので」
すこし控えめに上目でメイドさんが俺を見た。
チッキショ―!!
「はい。ど・う・ぞ!!」
俺は満面の笑顔でメイドさんに手紙を渡す。
そして腹いせに思いっきりメイドさんの手を握ってやった。
こんなことしかできない小心者の俺ですが何か?
「ど…どうもです」
「いえいえ!!どうイタ飯!!」
俺が再び後ろを振り向き足を速める。
もう…ここまで来るとあたって砕けろ!だ!!
それともいっそここで野宿するか?アウトドアデビューだぜ!チキショー!!
「ねぇね…お兄ちゃん待って…」
俺の下から小さなか細い声が聞こえた。
メリアスが小さな手でしっかりと俺の服を握って歩くのを阻止していた。
「な…メリアスお嬢様!!いけませんよ。そんな人間に触っては…汚れます!菌がうつります!」
メイドさんがいそいでメリアスに近寄り俺から離す。
ってか…俺はいつの間にか下等生物から菌類におちてしまいますかぁ!?ショックだ。
「いや…離して!!」
メリアスはメイドさんの手の中で暴れる。
「!!お嬢様…?」
「ねぇ、ピロエ。お兄ちゃんを家に泊まらせようよ?」
ぇ?
「駄目です!!何言っているのですか!?」
甲高い声で怒ったかのように叫ぶ。
が、どこかすこし俺にはメイドさんが焦ったかのように見えた。
何故かはよくわからないけど…。
「………むぅ―。だって…こんなにも暗いのに…帰れってお兄ちゃん可哀相だよ」
メリアスは頬を膨らまして口をとんがらせる。そして薄っすらと涙がたまっていた。
正直言うと俺もメリアスに同感である。
だってさぁ!!こんなにも暗いのに…絶対無理だって!死ぬって!!
おおげさかもしれないけど…本当これ危ないって!!
恋愛シミュレーションゲームで「男を(恋)におとせ!!」って言われるくらい無謀だって!
「う゛…」
メイドさんは困ったように眉間にシワをよせる。
そしてメリアスの迫力におされたのか一歩後ろに後退する。
「今日だけですよ…」
メイドさんはようやく観念したようにため息とともに小さく呟く。
「よっしゃ!!」
思わず俺は嬉しさのあまりガッツポーズをする。
ぁ…。その瞬間、メリアスとメイドさんと目が合う。
「勘違いして浮かれないで下さい。日が昇ったらすぐに放りなげますからね」
メイドさんが俺をきつく睨むとお城のほうへと歩いていった。コ…コエー。
思わず目をそらしてしまう俺の悲しきかな…本能。
「へへ…よかったアリスお兄ちゃん」
そう言ってメリアスは俺に飛びついてきた。
本当は嬉しいはずなのに…素直に喜べないのが今の状況だ。
背後には視線が痛いほど感じた。視線は俺にこう物語っていた。
「お嬢様に触るな!!」ってな感じ。
「あはは…は…はは………はぁ〜〜」
俺は大きくため息をついた。メリアスの頭にはクエッションマークがつく。
「どうしたの?」
「いや…なんでもないよ。ただお口からおならがでただけさぁ〜…〜」
「フフ。面白いね」
「は…はは」
ニッコリと笑うメリアスとは対照的に俺はぎこちのない笑いをする。
そして俺はメリアスにひきずられるようにお城に入っていった。
目目目目目目目目目目目目
「す…すげ〜!!」
俺は目をまん丸にして顔を空にむけた。
すごいのはお城。すごいのってなんのって!!
今俺はお城の入り口の真下にいるわけですが…すごいよ!これ!!
諸君!詳細を詳しく教えよう!!
まず始めに驚いたのはこの入り口だ!この入り口の大きさは俺が現在住んでいる2階建てのマンションに匹敵するくらいの大きさである。
そして入り口がこれぐらいでかいとなるとその倍をいくほどこのお城はとてつもなくでかいのだ!!
さすが!天下のラッチのお嬢様だ!?
俺は意味もなく身震いをしてしまったぜ!
――ギィィイイ
「へへ。ドア開いたよ?お兄ちゃん一緒に行こうね?」
呆然と立ち尽くしている俺にメリアスが声をかける。
「あ…あぁ」
俺は目の前の光景に目を疑う。
赤いカーペット。
見たこともないくらい大きなシャンデリア。
白い大理石。
とにかくすごい。こんなの…映画でも見たことないくらいすごかった。
本当人間が住むようなところなんだろうか?
本当に俺が入ってもいい領域なんだろうか?
今まで見たこともないような光景に驚いて足が動かない俺がいた。
「人間!!ちょっといいですか?」
「うわッ!!」
突然声をかけられて俺は大きく体を震わせた。
「何驚いているんですか?」
メイドさんがあきれたかのように肩をおろす。
「な…なんだ…びっくりした…」
「耳を貸してください。一言、あなたに言っておきます」
え?何?もしかして告白?俺の心が躍る。
「ルールです」
「夜の0時を超えたら決して部屋からでてはいけません」
「へ?」
俺は思わずマヌケな声をだしてしまう。
そしてメイドさんの言っている意味がわからなかった。
理解できない。
それってどういう意味だ!?理由を教えてくれッ!?
なんだ?
このお屋敷には幽霊でもでるのか?
そんなこと言われたら恐くて俺眠れないじゃないか!?
それともなんだ?
シンデレラきどりか?
死ンデレラかぁ?
「どういう意味…?」
「理由は聞かないで下さい」
「もし、このルールを破ったら…元の世界には戻れませんから」
ギャハ〜〜〜!無駄にコエ〜!一体どういう意味だ〜〜〜!?
「アリスお兄ちゃん!!早く〜」
お城の中から無邪気なメリアスの声が聞こえた。
まだ知らない。
いや知らなくてもよかった。
このお城、この人たちについて。
目目目目目目目目目目目目
本当最新遅れてしまってすいませンでした↓↓
(まぁ…楽しみにして読んで下さっている方ゎいないと思いますが(・∀・)
とにかくごめンなさい;今となってゎ言い訳になってしまいますが…学年が01年上がって宿題がきつくなってきたので…。+(P'`。q悲)本当申し訳ないです;;
なので、これからは「今日俺フォニ」と違って時間がある日しか書けないかもしれません;最低ですね―…自分↓切腹ものです…о
あと02話がガラっと変わります…о(話が長くなります、すいませン)
本当どうでもいい話なのですが、今日朝早起きをして…「マイメロディ」を見たあと、その直後のできごとでした…о
アニメ「ハヤテのごとく!」
(・∀・){ぇ?
(・∀・){ぇええええ!!すげEEE!
すごいです!!「ハヤテのごとく!」
執事の男の子のお話なのですが…私の作品がスッポンだとすると…「ハヤテのごとく!」がまさに月です!
まさに月とスッポンの差でした!+゜
いや…宇宙とミジンコの差ですよ!!毎週みます!!「ハヤテのごとく!」(朝起きれたらの話ですがw)
敬語キャラの男の子可愛い!(pq'3`о萌*)
そして女の子も豊かで可愛い!
ただ…執事でこうも話のレベルの差が違うとショックでした…о
立つんだ!立つんだ!目リング!!
無理ですоKO負けですо
見ろよコイツ安らかな死に顔だろう?コイツこれでも死んでいるんだぜ?
でも02自分ゎ自分なりに一生懸命がんばります(・∀・){ゥホ
ずう02しいですが、もしよ力ったらですが…感想と力…さりげなく評価くださると…励みになります(*ノv`//)゜.+
長くなって本当すいませンでした↓ここまで読んでくださった方本当ありがとうございました;;
最後に一言{何が言いたかったのか…最後ゎ自分でもよく分からなくなってきました('v`;;)