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2)拝啓・しょせんうまい話ってこんなもん

俺の名前はアリス。男だけどアリス。

年は20歳。

職はまだありません。一日中家にいます。

人はそれを引きこもりといいますが…俺は違います。

好きで引きこもりになっているわけではない。

ただ俺は「駄目な男」という条件のせいで仕事が見つからない。俺だって好きで駄目男になったワケではないんだ。

そこのところは分かってほしい。

そいて彼女いない歴=年齢な俺はもちろん…どうて…ゴホンゴホン!!

俺は今小さなアパートに住んでいる。家賃も安く駄目な俺にはなかなかいい場所だ。

さてさて、一見俺は駄目な男だが…あるキッカケで俺の人生は360度回転する。

あ…360度だと元に戻るから…えと―…そうだ!180度回転したんだ!!

とりあいず…もうガラっと変わってしまったね!


――今思うと、俺の人生が変わったのはあの手紙からだった。


目目目目目目目目目目目目目目


――じゃあ、まずは手紙の日から話そう――


「ぎゃ〜〜〜!!紙がねぇえええええ!!」

小さな個室の中俺は大声で叫んだ。

ぇ〜っとまず状況を説明しよう。俺は今小さな個室の中、うんこ座りで、半尻の状態で…―。

はい、だいたい想像つくと思いますが…俺は自宅のトイレの中で大声をだしました。

何故ならうんこ座り…名前の通り俺はう●こをしてました。まぁ…そこまでは快調、快調快便なわけですよ!

ところが俺はとんでもないことになってしまいました。なんと…!?

「紙がねぇえええ〜!!」

ohオウ!!紙!紙紙紙!!

紙がほしい!今までこれほどまでに紙が欲しいと思ったことは20年間の中であるでしょうか?

やばいやばいやばい!俺はしばらく考える人のポーズをとった。

自分で言うのもなんだが…けっこうイケてるかもしれない…このポーズ…。

じゃなくって!俺はトイレにでられねーじゃねーか!どうしよう!!


――ガタン


玄関のほうから何か物音が聞こえた。

なにか軽い…紙のようなものが落ちる音―…。

ん?今俺紙って言ったよな?

俺はトイレから半尻の状態で玄関の方をのぞく。玄関の前には…なんと神様の贈り物があった。

「新聞!!」

多少ゴワゴワ感はあるが…今はそうは言ってられない!!

そう、今の俺は新聞紙貴女様がまるで…まるで―…神様!もとい…紙様だ!

ありがとう!!紙様!貴女様ほど優しい神様はいませんよ!紙様に俺は一生ついていきます!!

俺は今紙様とあつい契約を交わした。

そして…俺は玄関の方に半尻の状態で小走りでかけよった。

我ながらなさけないと思うが…きっと誰でもこの行動はとるだろう。断言します。

そう思いながら俺は新聞紙を持ち上げる。

ん〜この感触…いいね☆このごわごわ感がまた…。なんとも言えない!!

上等だ!コノヤロー!!今の俺にはこのゴワゴワ感は上等だよ!この野郎!!


――スタン


ふいに新聞紙の間から白い何かが俺の足に落ちてきた。

「なんだ?これ?」

俺は落ちたものを拾い上げる。

――綺麗な真っ白な手紙だった。

ただ宛先も何も書いていない。ただの真っ白な…手紙だ。

ちょっと不思議に思った。

だって…今の時代に手紙って…。昭和時代なわけでもないし…。今はどう考えたって平成だよな。

俺の知り合いならメールでくるはずだし…。

う〜ン…。まぁ…俺の知り合いではないよな。かと言って他に俺に手紙をおくってくる物好きな人はいないワケですし…。

しかも宛先も名前も何も書いてないわけですし…。

これは…

「見て確かめるしかねぇな」

俺は手紙を丁寧に開ける。もし…これが俺宛ではなかったらのりでくっつけて俺が開けたことをばれないようにしよう。うん。

誰だ!今セコイと思ったヤツ!!最高の褒め言葉だよ!!チッキショー!


――ペリペリ


「……」

俺は手紙の中身を凝視した。

えと…うん、これは何だ?


『お元気ですか?突然手紙をお送りしてすいません。久々に私の家を訪れていただけないでしょうか?いろいろなことをお話したいです。今月の13日時間の昼の1時13分で場所はチョメチョメ山の頂上のお城で待っています。なお、この招待状をお持ちになってきて下さい』


…。ん?これだけ?名前とか書いてないの?あれれ?

これ俺宛なの?

正直今の俺はお元気って…君誰なのさ?誰?ってな感じだ。もう、目が点なわけ。

でもしか〜し!!諸君。一見不思議な手紙だが再度この文章を見てくれたまえ!!

『久々に私の家を訪れていただけないでしょうか?』

ふふん、どうだ!!ん?まだよく理解できない?いやぁ…まいったね。ほらここに「私」って書いてあるじゃーないか!!

そしてこのなんとも言えない控えめの可愛らしい小さな字!

だから何だって?だと!!君!君の妄想を最大限に膨らましたまへ!

よ・う・す・る・に・だ!これは女性が書いた手紙ではないかと俺は推測する!!

そうすると…あら不思議!このお手紙は…そう…このお手紙は…告白かぁ!?

だってさ、だってさ、「いろいろとお話したいです。」って書いてあるんだぜ!?

たぶん、これも俺の妄想なんだが…きっと密かに俺のことを思ってくれていた女性がいたわけですよ!!

よッこの色男!まいっちゃうね!

いやぁ…ついに花粉症の季節…もとい俺にも


!!


いやふ〜〜〜ん!

俺は半尻の状態でその場で大きくジャンプした。


目目目目目目目目目目目目


――ホ〜ホケキョッ


「えと…ここであってんだよな?」

俺は山の中呆然として山の頂上に立っていた。右をみても林。左みても林。

う〜ん…田舎だ。バスではるばる来てみたけど…田舎だ。

ちなみに今は13日。あの手紙通りにチョメチョメ山に13日に来てみたけど…。

別に…お城みたいなものは見えません。あえて言うならば…う〜ん。山?もっこりと山?

どこ行っても、どこ見ても山ばかりです。

ということは…答えはひとつ!

――騙された!!

いいいや…べべべべ別に信じていたわけではないけどね!

でででででも…これはあんまりだろう!!どんな陰湿なイジメだよ!やばい…目から涙が…。

いや、泣いてなんかいないけどね!ただ…目から鼻水が。

ただ…バス代が一万円もかけてわざわざ来たのにぃぃぃい!

俺の一万円返せ!あ〜!なんか腹立ってきた!!ムキィィ〜〜!

別に騙されてはいませんけど、ただ俺の妄想では…妄想の予定では…。


俺の妄想では、可愛い女の子が山の頂上に待っていて…

「ごめんねアリス君…いきなり手紙渡してしまって…困ったかな?(※アリスの妄想です)」

はみかみながら…可愛い女の子は俺に笑いかける。(※アリスの妄想です)

でも、彼女のそんなところも俺は可愛らしいと思った(※アホの妄想です)

「いや、ぜんぜんいいよ。それよりも俺になんのようかな?(※バカです。バカの妄想です)」

俺がそう言うと彼女は顔を真っ赤にして目を潤ます(※死んでください。妄想によって死んでください)

「実は…アリス君に私の全てを知って欲しくて…家に来てくれないかな?(※しつこいようですが、アリスの妄想なのです)」


な〜んてことになって欲しいな希望!!そのあとはピンクのもやもやのアハ〜ンだぜ!

ちっきしょ―――!こんなにうまい話はないと思っていたよ!でも悔しいんだよ!

俺の純情なる思春期を使った詐欺が許せねぇんだよ!!

俺の妄想、もとい彼女をかえしやがれちっきしょ―!何が悲しくて山登りしたとおもってんだよ!?

「こんな手紙なんか!!」

俺はポケットの中から手紙を取り出す。

「破いてやる!!」

……こんな…こんな…手紙なんか…。

俺は手紙という紙に力をこめる。

―…こんな…こんな…こんな…手紙なんか…。

「うがぁあああ!!やっぱり破けない!」

俺は再びポケットの中に手紙を入れる。う〜ん…まぁこの手紙は思い出ということでとっておこう。

あ〜あ…散々だったな。騙されるし、俺の夢壊されるし。

それになんやかんやでけっこう時間たってしまったなぁ…。

そう思いながら俺は頂上から景色を見渡す。

空はすっかりオレンジ色だ。だいたい夕方の6時くらいだろうか?

でも…まぁ…ここから見る景色も悪くはないな。普段は家にずっとひきこもりっぱなしだったし。

いい思い出になったよ。そして俺は夕日に誓おう。

俺は真っ白の封筒を信じない!宛先書けコノヤロー!

「このッ!バカヤロ―――!!!」

俺は夕日にむかってたまりにたまった怒りを大声で叫んだ。

「バカヤロー」

「バカヤロー」

「…カヤロー」

「……ヤロー」

「……………」

山びこが聞こえた。何か…逆に俺をバカヤロウって言われた気分で腹たった。

さてと…帰るか。俺はこの日の夕日を一生忘れない。

恨んでやる。


――ガサガサ


俺が後ろを振り向いた瞬間だった。草陰の方から怪しげな音が聞こえた。

うそ?何?

もしかして…クマ!こんな山奥だもんな!?やばい!!クマ?

どうしよう…クマって死んだフリが一番だったけ?考える余地はない!

とりあいず死んだフリだ!!


――バタン


俺は草むらに寝転ぶ。

草陰の方から得体の知れない何かが俺に近寄ってくる…。

ただ…クマにしては…すこし小さいか?

毛の色もすこし淡いピンクだ―…って…ぇ?

クマの色が淡いピンク色ってどうよ!!

「ねぇ…どうしたの?」

寝転んでいる俺の頭上から幼い少女の声が聞こえる。

「ぇ?」

俺は思いっきり顔をあげた。クマがしゃべった?

いや、違った。クマじゃなかった。そう、俺がクマだと勘違いをしていたのは小さな少女だった。

髪の毛の色は淡いピンク色で真っ白な肌。

年は7歳くらい?かな?とにかく日本人ではないだろう。まさに童話にでてくる少女のように可愛らしい女の子が俺の目の前に立っていて…俺を心配そうに見ていた。


「ぇ〜腕立て伏せの練習していたんです」


俺は一言小さく呟いた。


目目目目目目目目目目目目

まず一人目の女の子キタ(・∀・)

にしても…アリスもバカですね…w手紙を信じていくなんて…まぁ、気持ちは理解できますけどねン○´艸`)

さて02、あの少女は一体誰なんでしょうか?+゜

ここまで駄目小説をお読み頂きありがとうございましたww

本当にもしよかったらですが…アドバイス…評価をしてくださると目リングの励みとなって…いや、エネルギーとなってこれからもがんばらせていただきます'`◆!

ありがとうございましたw

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