あとがき
……終わりました、ね。
終わった喜びよりも精魂尽き果てた抜け殻のようになっています。空蝉みたいです。夏も終わりましたので。
改めましてこんばんは。季月ハイネと申します。
本編のみならず、あとがきまでお目通しくださってありがとうございます。あれやこれや書こうと思いながら、いざ書いてみると何も浮かんできません。なんでしょう、このツンデレ。
最初の話を投稿したとき翡翠の物語は行く先が定まっていませんでした。今思えば見切り発車にもほどがあるだろうと戦々恐々しています。
何度か更新を止めていた時期もあり、その時期はお待たせしてしまってすいませんでした。一話でも進めてみよう、どんな終わり方を迎えるのか知りたい、もう少し頑張ってみよう。えっちらおっちら、亀と同じくらい小さな一歩を繰り返しながらここまでやって来ました。見える景色はなかなか良好です。
サブタイトルが途中から十二文字固定になったのは、リズムのいい言葉遊びをしたかったからです。おかげさまで毎回頭を悩ませる羽目になり、辞書とにらめっこしながら四苦八苦してしました。誰だよこんな縛りしたのは! と叫んだのもいい思い出です。ほんと、誰でしょうねこんなことしたの……(笑)
タイトルに伏線張ったり、こっそり意味を添えたり、いろいろな意味で遊ばせてもらいました。またきっと、どこかの物語で似たようなことをやらかしていると思います。
本編には、そういえばあれどうなった? や、これ解決してないよね? なんて部分が少なからず残っています。語るのも吝かではないですが、どうせ語るのなら物語の中でかなと思っています。サブタイトルだけ我慢できずに語らせていただきました。形にはなっていない欠片たちですが、またなんらかの形でお披露めできたらなあと思っております。
いつになるかはわかりませんが、少々お時間をくださいませ。始める際にはご報告しますね。
皆さまにとって、翡翠の星屑はどんな物語だったでしょうか。
ひとつでも何かを感じ、心に残るような箇所があったなら嬉しいです。
200話+αという長い旅路、本当にお疲れさまでした。星の数ほどもある物語の中で拙作を読んでくださり、大変感謝しております。ありがとうございました。
またいつか、新たな旅路にお付き合いいただけましたら光栄です。
2021年9月29日(水)
季月 ハイネ




