熟練度
『熟練度が一定に達しました』
『能力を獲得します』
「え?」
今日も今日とてダンジョン広げ、召喚をし続けていたらそんな声が聞こえた。
『以下の能力を獲得しました。
能力:魔力操作、魔力感知』
いきなり二つも能力を手に入れてしまった。何が起きたんだ?
「演算機、なぜいきなり手に入ったのか教えてくれ」
『能力を獲得する方法は主に2つあります。クラス設定時に獲得する方法、他には熟練度を一定に達する事によって能力を獲得できます。今回マスターが手に入れた魔力操作、魔力感知は二つ目の方法はです』
なるほど。今まで1週間程とはいえ、ほぼ常にダンジョンを広げたり召喚したりしていたからな。魔力操作を手に入れたのは分かる。が
「何で魔力感知まで手に入ったんだ?」
『マスターが迷宮設置を行った際、空気の流れを感じれると仰っていましたが、あれは空気の流れではなく、ダンジョン内に満ちている魔力の流れです。無意識に感知し続けた結果、熟練度が溜まり能力を得ました』
あれは魔力だったのか。まぁ嬉しい誤算という奴だな。とりあえず、作業を続けるか。
と、再開したところ。
「あれ、なんかすごい広げやすい。今まであった抵抗感みたいな物が少なくなった気がする」
10メートル程伸ばしてみたが、やっぱりスムーズに進むな。それに魔力感知があるから自分の魔力量も把握できる。
思ったより魔力が減ってないな。
もしかして今まで滅茶滅茶非効率な魔力運用をしてたのか?ちょっと凹むな。
もしかしたら前に魔力が低いのではないかと嘆いていた時、演算機が反応したのはこの事だったのかもしれない。
「まぁ能力に関してはもういいだろう。魔力も減ってきたし今日は最後に召喚して終わろう。どれくらいできる?」
『マスターの現在の魔力量は30パーセント程です。魔力操作を獲得しましたので最大で18回程です』
「そんなにできるのか。魔力操作様々だな。でも今回20パーセントを使って一回召喚しよう。確か量と質で召喚内容も変化するんだよな?」
『その通りです』
じゃ、早速召喚するか。
「召喚」
瞬間、魔法陣が現れ、中から今まで感じたことのない気配を感じた。中から現れたのは美しい毛並みの漆黒の狼だった。
「ワォォーン」
「おぉ、狼か!随分とカッコいいやつが出てきたな!」
『この魔物はナイトウルフという魔狼の一種です。夜闇に潜み獲物を狩ります。基本的に群れることはなく単独で行動します』
「群れない、一匹狼か。それにナイトウルフという名前も随分と厨二心をくすぐるじゃないか」
この狼を撫でることができないのがとても悔しい。いつか、絶対体を手に入れてやる!
——ステータス——
名前:なし
種族:ナイトウルフ
称号:なし
能力
・隠形 ・俊足 ・爪術 ・身体強化
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「おぉ、流石に強いな。今まで2つだけだったのに4つも能力をもってる。でも、ナイトウルフはクラスを持っていないのか。ゴブリン達より強そうだけどな」
『はい。クラスを得るには一定以上の知性、強さが必要です。ゴブリン達は強さはありませんが知性があります。そのためクラスを持っていました。ですがゴブリンの知性でギリギリのラインです』
強さだけだと結構強くないとダメなのかもな。
ウチでクラスを持ってるのはゴブリン達だけだからな。他にもこの1週間でスライムとかスケルトンとか召喚できたけど持ってなかったし。
ナイトウルフも召喚できたし、これまでに召喚した魔物も結構いるから、ちょっとダンジョンの外に探索に出てみるか。ダンジョン周辺がどうなっているかも気になるし。前に演算機が村から近い的な事を言っていた気もするしな。もちろん俺は出ないが。とりあえず今日は終わりだ。
明日は外の探索だ。さて何が見つかるかな?




