トビダチノモノガタリ
歩く歩幅が違う。
進んでいく道が違う。
こんなはずじゃなかった。
あの時の選択が違えばあの人のように。
もしかしたら、あの道を歩けたのだろうか。
捨てきれない希望を袋に詰め、捨てる。
それができたらどれだけ楽か。
今日も暗い道を進む。
ただ一言。
「なんで、自分を縛るの」
それに気づいて、前を見る。
誰も足を引っ張ってなかった。
失敗なんてしてきてなかった。
道に灯りが灯る。
その手に持つ希望を放って。
その背中に翼を得て。
どこまでも飛ぶ。
新しい世界を見て、誰に言うでもなく、放つ言葉は。
「 」
これはあなたの1ページ。
その手に持つのは希望か自分を縛る鎖か。
決めるのはあなた。
その手に握るペンで物語を紡ぐのはあなたなのだから。
これは、未だまっさらなあなたの1ページ。