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ジェイ復活

2222年の未来ってどうなっているのだろう・・・


2222年のテクノロジーを2022年で使えたらどんな事が出来るだろ・・・


そんな未来を想像しながら ワクワクしながら読める小説です。


主人公は美しすぎるヒロインが2222年のテクノロジーを持って2022年にタイムリープし


日本から世界を変えて行く物語です


リアルにある世界の問題をヒロインどのように考え変えて行くのか?


圧倒的なリアル感をこの小説で体験してください。


マジ、殺す・・・

楓が怒り心頭でホテルに向かっている頃・・・


心花は福井県の高浜発電所に到着する。

夜の原発の周りは

冷却ファンの音だけが聞こえ

漆黒の夜に原発施設の光が海面に移り込み

蜃気楼の様に浮かび上がる幻想的な雰囲気だ


さてと・・・

少しだけ・・充電させて頂きますね・・・


心花はナノスーツに電力をもらう為

原子力発電所から各地に向かう

送電線にナノスーツを接続

最初から膨大な電力を奪うと

気が付かれてしまいかねないので


少しづつ・・・ゆっくりと・・・


ごめんなさい・・・

罪悪感を抱きつつ


ナノスーツに電気を供給させる。

ナノスーツは少しずつだが

原子力発電所の膨大な電力を受け

機能を 一つ また 一つ と回復してゆく


2222年最新式のナノスーツは

電力さえあればナノマシンから

新たなナノマシンを作り出せる優れものである。


心花を包むナノスーツは徐々に数を増し

胸元から水滴が滑り落ちるように

心花の体を覆って行く


ずっと動かなかったナノスーツは

髪の様に細く長く変化させ

体に付着させておいた


心花のナノスーツが完全復活したと同時に

心花の髪に張り付かせていたナノマシンが

抜け落ちるように剥がれ落ちた


心花の髪型は以前の肩下迄の長さに戻る。


おや?・・・


心花は髪に付着させたナノスーツに

剥がれるようにと指示を出していない


剥がれ落ち地面に落ちた銀色の液体は

少しずつ波打つと

もこもこと突起状を作り動き出した


動き出したナノスーツを不思議に思い

心花は復活したナノスーツで

流れ落ちた銀色ナノスーツに接続を試みた。


すると・・・

心花先生・・・

やっとつながった・・・


心花に脳波から声が聞こえる


誰?

ミカエル?


脳波がミカエルの物か直ぐに確認するが・・・


その脳波はミカエルの脳波では無かった

心花の淡い期待は打ち砕かれたが・・・


その脳波は

ジェイの脳波であった。


ジェイ?

ジェイなの?


あなた、どこにいるの?


銀色の液体が盛り上がり

人の形に様に変わると

ぼんやりだが男性に見えてきた


心花先生

やっと話せた・・・

よかった


俺、俺

ずっと心花先生と一緒だったんですよ


え・・・ずっと一緒って

いつから?


心花先生が海底探検に行った日

先生が心配で深海までシビレエイになって追ってゆきました。


海底では砂に埋もれていましたが

なんとか砂から抜け出し

心花先生が潜入した海底基地に入ってみたら

心花先生が緑の筒に飲み込まれそうになっていたので

抱き抱えてを助けようとし必死にもがいていたら

俺も緑の光に飲み込まれ・・・

その後意識を失ってしました。


それからはずっと意識はありませんでしたが

なぜか心花先生を近くに感じていました。


心花もうっすらとタイムリープした瞬間

誰かの声が聞こえた事を思い出す。


あの声はジェイだったのね・・・


先生

俺の体ナノスーツ見たいです


人間の実体のないジェイ

ナノスーツだけの状態で

心花はジェイの脳波を感じる


心花先生

体が無いのに意識はあって

すごく変な感じです


先生、俺、変になっちゃってます?

ナノスーツに同化しちゃってますか?


心花先生も

今、ナノスーツみたいに成っていますか?


これ、やばいですよね

どうしたらいいのですか?


ナノスーツに意識が閉じ込められて

人間の体に戻れないです

戻り方が分からないんです・・・


ちょっと待って

AIですぐに解析するから


ジェイも心花も混乱していたが

まずは心花のAIにジェイを分析させる


アンサー=

ナノスーツが細胞レベルで肉体と融合


原因=タイムリープ

肉体との分離不可能


新属性=液体生命体


その他の解析=未知数・エラー


えええ・・・・

何てことに成ったの・・・


心花はAIに分離する方法を解析依頼


アンサー=

タイムリープを逆戻りさせ

2222年に同じ条件で戻れば

再構築、分離可能 確率30%


そんな・・・どうしましょう・・・


ジェイと心花は驚き

落胆してはいたが

可能性は30%もある


これから 詳しく条件を調べてゆくことで

可能性は高くなり

元の体を取り戻せるはず


再開も喜びもそこそこに

二人はそう結論をだしタイムマシンを復活させ

その他の条件を見直し可能性を上げてゆく事を約束する


まずは電気ね・・・

ジェイのナノマシンはまだ十分ではないし・・・


すでにナノスーツが完全復活した心花はアイデアがあった


まず送電線を2222年の送電抵抗が無い送電線に変化させる

2022年では基本的に電気が送電線を伝わって

各家庭に供給される際

送電線の抵抗が生じ多くの電力を失う


心花はそこに目をつけ

今の送電線を無抵抗の送電線に変えるよう

ナノスーツに指示を出す


心花のナノスーツは送電線の中を移動しながら

今ある送電線の素材を使って

無抵抗の送電線に中身を変えて行く


関西周辺が全部無抵抗に変わった時点で

抵抗で減るはずに電力分を心花は奪い

ジェイのナノスーツに電気を送り込んだ。


大都市を賄うほどの電気がジェイに流れ込むと

ジェイの体が徐々に実体化してゆく。


あなた誰?


心花が驚きながら

液体金属ジェイに問いかける


ジェイは自分の姿をサーチ

した結果に驚くこともなく

心花に説明する


実はこれが・・・

俺のナノスーツの下の姿なんです・・・


ジェイは成人の男性であった

背は心花よりも高く 185センチ

細身ながら、筋肉のついた体で

髪の毛はジェイと同じく綺麗な赤毛

目は黒目で 肌は日本人にしては色白だ


顔は大人びているが

人懐っこい たれ目は

生徒のジェイにそっくりだった。


ジェイ・・・

お帰りなさい


心花は初めて見るジェイになぜか


お帰り・・・

と声をかけた


ジェイは

ただいま・・・

と返事をする


目を合わせると

自然と笑いが溢れた


過去にタイムリープし

一人でとてつもなく寂しかったが

復活したジェイを見て

その温さ、懐かしさを感じ

心花はジェイに抱き着いた。


ありがとう、ジェイ

一緒に来てくれて、本当にありがとう


大粒の涙をうかべ

心花を守ってくれたジェイをそっと抱きしめながら

これから起こる嵐の予感をナノスーツの肌で感じていた。


でも・・・ジェイ

できれば服を着た形になって・・・

目のやり場にこまるから・・・


ジェイの全裸を見て

心花先生は赤面しながら

つぶやく


お、お、大き目・・・ね


同時刻


警戒していたネイが2つのナノスーツ反応が突然現れた事を

サーチで気づいた


ネイは脳波で感じ取った反応をUSAULのメンバーに共有


数分後


ネイさん・・・これやばいですね・・・

おれ、すぐに確認してきますよ・・・


脳波で通信を行っていたのは

日本でスパイ活動していた

仲間の一人 グランであった。


ネイは、グランに突然現れた二人の情報を共有して

まずは慎重に調査、戦闘は避けるよう命令する。


グラン)

敵の戦力が不明ですので

まずは偵察

手は出をだしません


ネイ)

わかった、グラン

お前が一番近いからな

早急に調査を頼んだぞ・・・


グランはジェイと心花のいる高浜原子炉に向け

ステルスモードで空に飛び立っていた。


約5分後


グランは高浜発電所に到着する。

上空5000メール付近からステルスモードで偵察しているので

サーチされない限り視認され気づかれる心配はない。



ジェイと心花は発電所の電力を可能な限りため込んだ後は

原子力発電所の地下に大型の蓄電池施設をナノマシンで作るように

ナノスーツにプログラムしていた


ナノマシンで蓄電施設を設置しておけば

今後、電力の供給をスムーズに行える


このまま蓄電すれば

約8週で海底基地と同じくらいの

蓄電施設が出来上がる予定である。


ふう・・・


ジェイと心花は設置を完了後

送電線の内部にナノスーツ専用の

電力供給電線を作り

自由に電力を供給できるように準備を行った。


これで

2人分のナノスーツの電力は確保できたはね・・


笑顔をみせる心花


心花先生・・・

聞きそびれていましたが

ここ どこですか?

ジェイが今の状況に気が付いた


なぜ、大昔の原子炉が

今ここにあるのですか?

俺にもわかるように

情報共有してください


そうね・・・

2022年に来てからの情報を全部共有するわ


え・・・・2022年・・・????

ジェイはまだ状況を呑み込めていない・・・


なな・・何を言ってるんですか・・・


ジェイは信じられない顔をして

心花を見返す・・・


数分後・・・


全情報を共有されたジェイは

やっとタイムリープした事を理解できたらしく

臨死後から浜辺で楓に救助されたこと等

現在に至るまでの心花の冒険談を共有され

心花の多難を知った


心花先生 良く生きていましたね・・・

ジェイは苦笑いと、驚きに満ちた 顔を見せる


心花は今でも信じられない・・・そう思ってはいたが


この奇跡の連続には何か大きな運命を感じ

原発施設を後にし、楓たちがいる東京にむけ飛び立つ。

上空でグランに監視されているとも知らずに・・・・



日本が違う世界になった?・・・過去という名の もう一つの未来 season1をお読みいただき


誠にありがとうございます。


皆様に出来るだけワクワクして頂けるように書き進めてきたので


皆様の感想などをお寄せいただけましたら非常に光栄です


お手間だとは思いますが、皆様のご意見がやる気の源ですので


どんなコメントでも結構ですので、何卒宜しくお願い致します。


お読みいただき、面白かった場合は、高評価を頂けましたら幸いです。

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