ありがとう お母さん
2222年の未来ってどうなっているのだろう・・・
2222年のテクノロジーを2022年で使えたらどんな事が出来るだろ・・・
そんな未来を想像しながら ワクワクしながら読める小説です。
主人公は美しすぎるヒロインが2222年のテクノロジーを持って2022年にタイムリープし
日本から世界を変えて行く物語です
リアルにある世界の問題をヒロインどのように考え変えて行くのか?
圧倒的なリアル感をこの小説で体験してください。
心花はゆっくりと目を空けた
夏の日差しはすでに部屋を明るく照らし
セミの鳴き声と、生温い風が 楓の部屋を満たす
心花さん おはよう
すでに、丸い耳をつけ
水玉模様のスカートを着ている楓
楓の心はTDLに飛んでいた
心花も朝は弱くは無いが
昨日の疲れで、体があまり動かない
ナノスーツも最低限の電源なので
バイタルチェックはされないが・・・
意外と元気である事に満足し
まだまだ年とったなんていわせないわ・・・
と自分を鼓舞する
心花は ゆっくりと 起き上がると
楓に挨拶をする。
おはよう 楓さん
今日は、9時の電車に乗るのよね
1時間程度は時間があるから
準備てつだいましょうか?
大丈夫です
すでに完了しています
興奮して早起きした楓は
さ、朝ごはんにしましょう
と心花を誘い出す
朝食を食べる習慣がない心花
2222年ではよほどの事が無い限り
ナノスーツから栄養を補給し
胃に固形の食料を入れる事がない
よって、胃は小さく
液体飲料程度しか入らない状況になっている。
栄養補給は必要だが
胃に液体以外を入れるのは
数十年ぶりなので
ある意味不安がよぎっている。
そんな心花をよそに
楓は白米をかきこみ
目の前のおかずを数秒で完食して
心花をみる
心花と言えば
白米を1粒1粒 丁寧に口に運び
ゆっくりすぎる朝食をとっている
心花さん・・・えっと・・・
もう少し
早く食べて・・・
欲しいな・・・
あまりの遅さに驚きながら
このままだと完全に電車に遅れる・・・
楓の心はすでに夢の島に到着しているので
心花さん・・・
お願い・・・
と心の中で強く祈る
すみません、朝食が喉を通りません
胃腸の調子が良くなくて・・・
と心花は言い訳をして
楓の母に謝罪をすると
箸を置き
楓に申し訳なそうな表情で苦笑した
楓さん では、さっそく 出かけましょう・・・
心花は雰囲気が悪くなる前に
楓に出発を伝えると
良いタイミングで玄関のチャイムがなる音がする
颯君が来たわね・・・
楓はすぐに立ちあがり
旅行ように準備してスーツケースを引きながら
玄関にむけて走り出す
行ってきます・・・・
楓・・・・あんた気を付けてね・・・
心花さんに迷惑かけないようにね・・・
という母の言葉もほとんど耳に入らないまま
外に飛び出してゆく
心花は素敵なお母様だったな・・・
と昨夜を思い出し
本当にお世話に成りました
と深々とお辞儀をすて
玄関に向かった。
楓の母は思う
楓とあまり年も変わらないのに・・・
ずっと大人ね
私よりも年上のような?
ま、私ったら・・・
心花さんに失礼ね・・・
でも、あんなに綺麗に生まれたら人生変わったかも・・・
等と思いながら
母はネットショップでエイジングケアの高級化粧品を調べ始めた
母の女心は常に前向きである。(※ナノスーツは売っていませんが・・・)
颯、荷物をお願い・・・
玄関の前に横付けした車に荷物をのせて
満面の笑みがこぼれる楓
そんな楓の心とは裏腹に
どうしましょう・・・
ノープランの心花を乗せ
颯が駅へと車を飛ばす・・・
同時刻
ミサイルを搭載したロシア海軍の新たな戦艦が黒海で活動し
「ロシア軍が来週にもウクライナ全土に新たなミサイル攻撃を行う準備をしている可能性が高い」とAI解析で判明した。
ミカエルは黒海に浮かぶロシアの戦艦をサーチで確認
直ぐに黒海へ飛んだ
あれか・・・
ミカエルは黒海に浮かぶ戦艦を目視
まったく・・・
こんな戦艦まで持ち出して
ロシアは戦争を終結する考えはなさそうだな・・・
ミカエルは海面に鳥の形で着水すると
戦艦の右舷からステルスモードで素早く船内の入る
さてと・・・
ミカエルはすぐさまロシア兵に変身
ミサイルの情報はロシア軍をハッキングし
入手していたが・・・
今回は正確な攻撃目標を調査して
ウクライナの市民に被害が出ないように
プログラムうまく座標を書き換える計画だ。
ミカエルはサーチで艦内を調べ
艦のコンピューターをハッキング
標的目標に対し着弾座標を逸らす
プログラムを艦に仕込む
艦のコンピューターハッキングと言っても
2022年のファイアウォールなど
AIで解析すれば
何もなかったようにプログラムをインストールできる
未来の技術で作られたナノスーツの前では
2022年の旧式戦艦など
おもちゃ同然である。
しかし、ミカエルも生身の人間だった
昨夜、ネイと深海調査を行い
長距離移動で空を飛び
またすぐにスパイ活動と
休む暇なく行動をしているせいで
プログラムをインストール後
艦内のサーチを怠ってしまい
部屋をでたところで
ロシア兵に廊下で鉢合わせしてしまった。
まずい・・・
冷静になれ・・・
ミカエルはロシア兵に挨拶をする
хорошая работа(お疲れ様)
ミカエルは何もなかったように
すれ違おうとした瞬間
ロシア兵は直立で敬礼した
ミカエルの纏っている制服は
少佐の階級であったため
最低階級の水兵であるロシア兵は緊張し足が震えている
休憩から戻ったばかりのロシア兵は
腰の銃が落ちそうになり
慌ててガンホルダー越しに銃に手をかけ
身なりを整えようとした。
やめろ・・・
ミカエルが叫んだが・・・
時すでに遅し
即座に危険と判断したナノスーツが
制服の一部を日本刀に変化
オートカウンターでロシア兵の
眉間を貫き絶命させていた・・・
まずい・・・
ミカエルはすぐにサーチして
海へ脱げる準備を整える
ナノスーツはロシア兵の遺体を包み込み
ギュギュウウウ・・・・
嫌な音を立てながら 体を圧縮
遺体を包んだまま
アタッシュケース状に変化させ
ミカエルの手に収さまる
失敗した・・・
くそ・・・
ミカエルは艦内のロシア兵がいない通路を選択
ステルスモードで静かに
足音を消し甲板で出ると
星もない漆黒の夜空に
ふう・・・
とため息をつき
水面での抵抗を限りなく無くし
音を立てないように
慎重に海に飛び込み
漆黒の黒海へ姿を消していった。
日本が違う世界になった?・・・過去という名の もう一つの未来 season1をお読みいただき
誠にありがとうございます。
皆様に出来るだけワクワクして頂けるように書き進めてきたので
皆様の感想などをお寄せいただけましたら非常に光栄です
お手間だとは思いますが、皆様のご意見がやる気の源ですので
どんなコメントでも結構ですので、何卒宜しくお願い致します。
お読みいただき、面白かった場合は、高評価を頂けましたら幸いです。




